金正日の野望 ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争 第5話




Supreme Ruler 2020 GC (スプリーム ルーラー2020)
シナリオ:世界崩壊(グローバル・クライシス)
世界の不安定度:高度
難易度:普通
大不況からカナダ侵攻計画を画策し
その事実が露呈してしまい。国民の信任を
失ったワシントンは、国内秩序のため世界中から撤兵を行った。
全米軍の喪失という中で起きた軍事的空白…
在韓、在日米軍が存在しない今、
南進する好機であると考えていた
朝鮮民主主義人民共和国であったが、
武器弾薬(軍需物資)が少なく、その確保に全力を
尽くすことを優先課題と決めた。
その矢先、なんと同盟国が中国に対して宣戦布告する。
時代は、政治家達の想像を遥か超えた速さで進んでいた。
国家元首

白頭山に生まれし、百戦百勝の鋼鉄の霊将。北朝鮮を地上の楽園にすべく、その偉大なる見識と慧眼をふるう。

共産党国家主席として加熱する経済や腐敗する政治の改革に努める。切れ者だが協調性が高く協力者を増やすのに熟練している

経済界出身で、韓国きっての経済通。北朝鮮を危険視しており、今までの太陽政策を放棄し対決姿勢を鮮明にしている。
登場人物

主席を補佐する副官だが、偉大なる金正日に補佐は必要なく、もっぱら賞賛を行い気分良く仕事ができるよう勤めている。

大魔法使い。元・連邦の将官で冷戦時代に派遣された東欧の小国にて十数万人の虐殺を指示し「魔王」と恐れられた。

魔法使い見習い。パラルの弟子で本名はマリン・スクェア。性格は悪いが口も悪い。そのため度々身の危機を招く。

中国、韓国に宣戦布告す
突然の報告に、東南アジアに激震が走った。
中でも北朝鮮の狼狽は激しく、
金正日は「なんてこった!コンチクショウ!」と叫んだと言われる

「一体どうなっているのですか!」

「ハッ、現在中国軍は艦隊と航空隊による攻撃を南朝に対して行っている模様です!また、陸軍部隊を動員しているようですが、こちらは動きがあまりないようです」

「航空隊と艦隊による攻撃だけ?…どういうことですか!?胡錦濤主席に回線を回しなさい!」



「どうしました?」

「どうしたもこうしたもありません!
一体これはどういうことでしょうか!」

「?
何か問題でも」

「宣戦布告は大問題でしょう!」

「ああ、そうです。
ちゃんとご希望に添えるように支援攻撃を開始しました」

「はぁ!?」

「航空隊及び、艦隊による韓国に対する攻撃は完璧です。思う存分、解放戦争をされるがよろしい」

「ちょっ!?」

「なに、礼には及びません。我国と貴国との仲ではありませんか。部隊も少量ですが派遣します」

「派遣って…」

「さぁ、金正日同志!
共和国の力を見せ付けておやりなさい!
我国は十分な支援を約束致しますよ!」

「いや…」

「…では、我国も色々と忙しいので、このへんで失礼します」

「まっ…」
ブチッ

「回線切れました!」

「………」

「………」

「………」

「………」

「胡錦濤同志は、気が利く人として有名なのは知っていますが…気を利かせるにもほどがあるでしょう!」

「金同志。部隊展開を急がせないといけませんな」

「そうですね!この後韓国がどう出るか、火を見るよりも明らかです!」

「しゅ、首領様!韓国軍が38度線に部隊を集結させています!」



「北傀(プッケ)どもめ!極東から在米軍がいなくなった途端にこれだ!中国の航空隊に攻撃をさせ、あとで自分達の陸軍を侵攻させるつもりだろう!だから太陽政策など無意味だといったのだ!」

「大統領!国軍は既に全面戦闘体制に入っております!」

「よろしい!金将軍、全軍に北進命令を下せ!
目標は平壌!
愚劣なる独裁者を打ち倒すのだ!」




だよね!
2020年1月15日
韓国は北朝鮮に宣戦布告
38度線にある全部隊に対して北進命令を下命する


「敵歩兵大隊と、戦車部隊が
38度線を越えて次々と進行してきます!」

「こちら戦車部隊、支援砲撃を求む!
構わん、俺達の上におとせ!」

「攻撃だけじゃわからん!どこから攻撃を受けたんだ!
なに、前方周囲全てだと!?」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「状況はどうなっているのです!」

「は、はっ!前線の通信が混戦しており、詳しくは分かっておりませんが、敵は38度線全域に渡り、戦車部隊を中心に進撃を開始しているようです」


「我が方は予め、国境線沿いに戦車大隊と、エリート、落下傘部隊を配備しておりますな。さらに後方には砲撃部隊もある。支援は問題ないでしょう」

「そのとおりです!こちらの防御は万端です。敵の攻撃を退け、弱体化したところを一気に攻めましょう。そう、これを逆に奇貨とするのです!」

「…まずは部隊を前線におき、これで鉄壁の守りとしましょう。塹壕命令を下していれば、部隊は塹壕を構築し、さらなる防御力が期待できるでしょうな」

「よろしい全部隊に死守を命じなさい!むやみに退却しようとするものは、問答無用で銃殺刑になさい!」

「ハっ!偉大なる金正日同志マンセー!」

「………」

「…いやぁ大変なことに。なっちゃったね、じっちゃん!」

「…うむ」

「…ん?どうしたの」

「…このままの体制で戦っておれば、まず五分の状態を半年間持たせることはできるじゃろう…その間に、何とかせぬば…」
韓国軍第一次総攻撃失敗
開戦当初、戦車部隊を中心に繰り出してきた総攻撃は
北朝鮮の鉄壁の守りの前に頓挫した。
しかし、一ヶ月あまりの戦闘による
北朝鮮の被害も少なくなく、
さらに続く、韓国軍の攻勢の前に
前線の部隊と、予備部隊を慌しく交代させながら
対処することになる。
そして…
北朝鮮のアキレス腱というべき
事態が訪れたのである。


「物資がもう無いですって!」
開戦前より指摘されていた物資不足が、
ここに来て深刻な状況となっていた。
元々、軍需物資の生産量も少ない上
資金も多くは無い北朝鮮にとって
輸入することがままならず
軍需物資は底をついていたのである。

「…軍需物資は生産された段階から、砲撃部隊の補給物資として優先的に割り当てられる…修理や補充は後回し…しかも基本となる産業物資も、石油も無い…ジリ貧じゃな」

一方韓国軍は戦時体制にも関わらず
高い経済力を背景にした豊富な資金力と工業力により、次々と新たな部隊を繰り出してくる。
修理も補給もままならない北朝鮮軍は、次第に疲弊していった。

「…打開策は限られています。しかし、躊躇している暇は無いでしょう」

「どうする、おつもりですかな?」

「余分な資源を販売し、資金とするのです。その資金を軍需物資輸入の代金としましょう」

「この国に余分な資源なんてあるの?」

「我国は水源国家だ小娘。水なら豊富にある。水に乏しい国なら欲しがるだろう」

「電力も余り気味ですね。これを売買することもできるでしょう」

「…しかし、それだけは対応できませんな。資金不足でじゃ」


「現在、我が方は、もっとも資金負担が軽くなるように、戦時体制(デフコン)レベルを最低の3に押さえ、また余分な兵器は少しでも維持費を下げるため、全て備蓄に回しております…が、それら涙ぐましい努力をしても、費用はいかんともしがたい状況ですな」


「かといって、軍の維持費や給料を「推奨」以下にすることはできません。それこそ命取りになりますね…だからこそ、アレを売るしかありません」

「うむ。売りますかアレを」

「アレってなにさ?私にも教えれ!」

「技術じゃよ。朝鮮の技術力は世界でも60位にランクされるほど高い。おまけに核技術保有国でもあるのじゃ」

「この技術を喉から手がでるほど欲しい国はたくさんありますからね。よい資金調達となるでyそう」

「核技術を世界にバラまくわけ!?」

「綺麗ごとでは腹はふくれんのだ!この危機的状況に他国のことなど知ったことか!今、自分が殺されるかもしれんのに、周辺の治安の心配することがどうかしている」

「だからってさ!」

「まぁ、まぁ落ち着きなさい。私とていきなり核技術を売る気はありませんよ。あれは我々の切り札ですからね。当分はロケットなどの一般の国では扱っていない技術を売って当座をしのぎます」

「むぅ~」

「ま、弟子は放っておきましょう。それより、どこと交渉しましょうかな?」

「ある程度、友好的で交渉が可能。そして出来るだけ高く買い取ってくれる国…となると限定されますね」

「技術を持っている中国、資金力の無いキューバは対象外でしょうな。イラン、ベネズエラ、ベラルーシ、サウジアラビア…この辺りを交渉をしてみたら如何でしょう?」

「…そうですね。資金力があり技術が乏しいとなると、石油で賑わうサウジアラビアでしょうか…我国との友好度は決して高くはありませんが…アブドゥッラー国王と回線をつなぎなさい」


「…ふむ、やはり買い叩かれますね。対艦ミサイルと弾道ミサイル技術は$4,250Mの価値があるのに、たった$820Mですか…」

「首領様。ベラルーシ大使からの返事ですが…」


「…やれ、やれ、こちらはたったの$150Mですか。友好度はベラルーシの方が高いのに、資金力のせいでしょうかね」

「背に腹はかえられませんな。それでも、販売して資金にしましょう」

「…そうですね。各国の技術を売れば$4,000M~5,000Mぐらいにはなるでしょう。これで当座で凌ぎましょう」

「…これでしばらくは持つでしょう。その間に水面下で和平交渉を」

「…できますか?」

「…やってみますが、こればかりは…開城なり海州が残っている内に何とか交渉の席をすわるように説得してみます」

「…頼みます同志。この戦いはあまりにも早すぎます。全軍をあげれば一年は戦えるでしょう、その後は…」

「…神のみぞ知る。ですかな?」

「ははは、同志ウラジミル。我々は共産主義者ですよ?」

「ほほほ、そうでした。わしも無神論者でしたわ」

「…じっちゃん。本当に魔法使い?」
かくして、中国の攻撃が発端となり
朝鮮戦争が再熱した。果たして北朝鮮は韓国の猛攻を防ぎ
逆に追い詰めることができるのであろうか?

「次回!開城に咲き誇る一輪の紫のバラ!をお楽しみにネ!」

「適当なことを言うな!適当なこと!」

「いやーさー、男率が高いし、もうちょっと女の子出て欲しいよねー。という期待を込めて、さ!」

「お前は、このAARに何を期待しているんだ!?」
金正日の野望
ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争
第1話「今こそ立てり」
第2話「外交状況と現状」
第3話「経済と内政」
第4話「ユニット性能」
SR2020 wiki
http://www31.atwiki.jp/supremeruler2020/
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SR2020ユニット紹介-補足①

やあ皆さん元気ですか?
私は韓国軍に共和国が蹂躙されて死にそうです。
もう、どうやって生き延びればいいんでしょう?
「君は生き残ることができるか!」
というガンダムのキャッチフレーズが頭をよぎって仕方ありません。
攻略/wikiサイトを見ると北朝鮮が生き残るには
早期に韓国と和平を結ぶ事と書いてありますが
やつらは、こちら側の
和平要求を一切無視してきやがります。
どうすればいいんでしょう?
北朝鮮の保有する全ての資産を無償提供しようとしても
全く話にのってきません。
そして、こんな状況の打開策はどこにも乗っていません。
まぁ、北朝鮮で遊ぶ人などいないのでしょう。
そんなこんなでストレスと絶望が漂う気分を払拭するために
AARで紹介しきれなかったユニットの性能についての補足を書いてみます。
戦車
市街戦では能力が全く発揮できない、戦車性能の高低に関わらず一方的に歩兵に攻撃されてしまい戦いにならない。特に首都の周辺では都市が密集しているのでまるで役に立たず、対戦車砲や歩兵の餌食になる。
歩兵
移動力が無く、速度を有する近代戦には不向き。
ただ、都市にいれば防御力が高まるので、
都市に移動させ塹壕を掘らせれば、防波堤として役にたつ。
装甲車などの軽車両を装備したものは、移動力も高く
都市攻略戦には必須のユニット。
戦闘機/迎撃機
制空権を取るためには必須のユニット。
対空専用の航空機だが、
意外と多目的戦闘機の方が対空能力が高い場合もある。
多目的戦闘機
戦闘機と爆撃機をかねそえた航空機。
どっちつかずの性能になる場合が多いが
実は対空戦に特化したものも結構ある。
戦略爆撃機&戦闘機/爆撃機
地上ユニットを攻撃するために存在するが
あまり役に立たない。
全く使えないという事は無いが
コストパフォーマンスが悪すぎて運用が難しい。
攻撃ヘリ
漫画や映画などで
地上部隊を恐怖にずんどこに落とすヘリだが
このゲームでも対地攻撃力は鬼のように高い。
数値上では、爆撃機が上の場合も多いが
実際に戦ってみると、その戦闘力は驚異的である。
戦車や歩兵が蒸発する。
といっても大げさでは無いほど。
また、コストパフォーマンスも高く
爆撃なぞ生産するぐらいなら、
こちらを優先した方が良い。
これほど都合が良い兵器だが
対空能力は皆無に等しく
戦闘機には一瞬で撃破されるので
運用する場合は制空権の確保は必須である。
輸送機/輸送ヘリ
空挺部隊などを搭載し、降下させることにより
さまざまな作戦が可能となるが、それ以上に
補給物資を陸上部隊に空中投下できる
のが最大のメリット
最前線や、山岳地帯、離島など
補給がままならない地点において
補給物資を送れるメリットは計り知れない、
ぶっちゃけ補給車両が必要ないほどである。
金正日の野望 ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争 第4話




Supreme Ruler 2020 (スプリーム ルーラー2020)
シナリオ:世界崩壊(グローバル・クライシス)
世界の不安定度:高度
難易度:普通
米軍が世界中から撤兵を行った。
その中で起きた軍事的空白…
在韓、在日米軍が存在しない今、
南進する好機であると考えていた
朝鮮民主主義人民共和国であったが…
国家元首

白頭山に生まれし、百戦百勝の鋼鉄の霊将。北朝鮮を地上の楽園にすべく、その偉大なる見識と慧眼をふるう。

加熱する経済や腐敗する政治の改革に努める。切れ者だが協調性が高く協力者を増やすのに熟練している
登場人物

主席を補佐する副官だが、偉大なる金正日に補佐は必要なく、もっぱら賞賛を行い気分良く仕事ができるよう勤めている。

大魔法使い。元・連邦の将官で冷戦時代に派遣された東欧の小国にて十数万人の虐殺を指示し「魔王」と恐れられた。

魔法使い見習い。パラルの弟子で本名はマリン・スクェア。性格は悪いが口も悪い。そのため度々身の危機を招く。


「さて、簡単な講義も終ったところですし、中国の胡錦濤主席に同盟の提案でも致しましょう。張同士、回線を回しなさい」

「ハッ、回線を回します」


「同盟の提案をしただけで、もうOKだって」

「中国とは、らぶらぶ・はっぴーな間柄じゃからのぉ」

「でも中国の開戦理由がえらく高いのは気になるよねぇ」

「ま、低いほうがおかしいがの」

「これは、金正日同志。本日は一体どのようなお話を?」

「我々と中国は切っても切れない間柄です、駆け引きなどを行わず、単刀直入に言いましょう。我々と正式な同盟を締結して欲しいのです」

「ほう…正式な同盟ですか、それはもちろん軍事的な意味をもつ同盟。ということですか」

「そのとおりです。現在朝鮮半島からは米軍が撤退しています。今こそ我々が朝鮮を統一する時だと確信しております」

「…ふむ、しかし、我々には暗黙の了解…が、あるはずですな?」

「もちろん、それは重々承知の上で、なお言わせてもられば、後顧の憂いを経ちたいのですよ」

「…ロシアですか」

「残念ながら同じ共産国として復活したロシアは、貴国ほど信用はできません。私は今でも不凍港を狙い、我が朝鮮を目標に定めていると考えているのですよ」

「…ふむ」

「この機会…大陸から自由主義と言う腐った根っこを断ち切る好機です!是非ともご協力をお願いしたい!」

「…わかりました、よろしいでしょう。ただ我国は、貴国から戦争行為を行った場合、必ずしも貴国に準じ宣戦布告をするとは限りません。それだけはご了承願いたい。」

「ありがとうございます胡錦濤同志。我国対する侵略行為にのみ当たってくだされば、それだけで十分です」


「中国との同盟締結に成功した。これで後顧の憂いは無くなったと言っても良いでしょう」

「やったね!」

「おお、そうそう。大臣の権限を取り上げるのを忘れておりましたな」

「なになに!?
戦争前に大粛清!?!?!」

「んでは無くて、大臣が勝手に行動せぬよう、権限を取り上げる=ロックするのじゃ」

「大臣の権限を取り上げるって、金さん(プレイヤー)が直接、自分で国を動かすってこと?」

「うむ、通常は大臣に任せておけばいいんじゃが、今回は技術開発や兵器生産などを行わないから、勝手に大臣が資金を動かさなくさせるようにしなくてはならん」

「なるほどー」

「特に国債など勝手に発行された日には、地獄を見るかもしれん。国家運営を始めたら真っ先に権限を取り上げないといけないのじゃ」


「ちなみに権限剥奪のボタンは大臣の顔をクリックすると表示されるのじゃ」

「人民武力部の金永春同志と、総理の朴奉珠同志を呼びなさい」

「ハッ!」


「偉大なる金正日同志マンセー!」

「さっそくですが、貴方達二人の権限を取り上げます」

「な…な、ななな!?」

「わ、我々に何か落ち度がありましたでしょうか!」

「何を動揺しているのですか。別に貴方達を放免するとか、そういう話をしているのではありません。これからは私が直接、指示を下す。という意味です」


「そ、そうでしたか…ハハハハ…」
(…今まで変わり無いじゃねぇか)

「要件はそれだけです。良いですか、勝手な行動はとらないようにして下さい。もし、そのような事があれば…わかっていますね?」


「い、偉大なる金正日同志マンセー!」

「うむ、では行きなさい
…さて、全ての技術開発を中止し、社会費に回すと…」

「首領様、38度線に軍の展開が行われておりません。これを指示すべきかと…」

「そんなことはわかっています!貴方は私を馬鹿にしているのですか!今からそれをやろうとしていたところでは無いですか!全く、気のきかない人ですね貴方は!」

「も、申し訳ありません…」

「まぁまぁ金正日同志、これも同志を想う部下の心遣いです。怒られるかもしれないが、あえて提言を行う。これも部下の鑑でしょう」」

「なるほど、確かに同志ウラジミルのお言葉も一理あります。諫言まさる宝なし。張同志、怒鳴ったりして悪かったですね。許してください」

「い、いえ、、私ごときに、もったいないお言葉です…ときに同志ウラジミル…」

「何ですかな?お礼なら結構ですぞ…」

「それもありますが…金正日同志は、もしかしたら軍事のことを分かっておられない可能性があります…それとなく部隊編成などを教えては下さいませんでしょうか…」

「(国防委員長じゃからそんなことは無いとおもうが…気苦労の耐えん男じゃの)
…うむ、よかろう…マリンや、ちょっと来なさい」

「なんじゃらほい?」

「おぬしは、軍の編成について知っておるか?」

「しらね」

「ふむ、なら、ワシが教えてやろう」

「いらね」

「なんじゃ、師に対してそんな口の聞き方は!
折檻じゃ!折檻するのじゃ~~~」

「折檻はいやぁ~」

「まぁまぁ同志ウラジミル。無教養な若者に物事を教えるのも大人の役目。じっくりと諭せばよろしいでしょう」

「むぅ、金正日同志が言われるのならば仕方ありませんな。これ、感謝しなさい!」

「海よりも深く、山よりも高い、将軍様のなんちゃらにマンセー!」
ユニット説明

「といわけで、軍事の説明をするかのぉ。マリンや、軍事兵器についてどのくらい知っておる?」

「えーと、戦車に兵隊さんに、戦闘機に、戦艦!」

「まぁ、一般的な認識なんて、そんなもんじゃろう。軍隊は大きくわけて三つある。陸軍、海軍、空軍…あと海兵隊を会わせて四軍というところもあるが、とりあえず今回は海兵隊も陸軍のカテゴリーにいれることにする(なお海兵隊の航空機などは、空軍カテゴリーに入る)」

「うぃうぃ」

「さて、一番重要なのは陸軍に説明しようかの。陸軍には、偵察、歩兵、戦車、対戦車、対空砲、長距離砲/MLRS、あと兵站/輸送車がある」

「名前見れば、何に使うか一目瞭然だね!…MLRSって知らないけど」

「MLRSは、大量のロケット弾をつんだ兵器ですよ。一瞬で敵を蹴散らすことができる最強の兵器の一つです」

「へーそうなんだ。金さん物知り!」

「ははは、これでも国防委員長ですからね」
偵察車両


「うむ、偵察車両はひたすら視界が広く、遠くまで見渡せるユニットじゃ。戦場の霧が設定されていなければ無意味なユニットじゃが、戦場の霧が設定されていれば、これほど重要なユニットは無いじゃろう」
※戦場の霧(相手国の領土が見えなくなる)は、オプションで変更できます

「偵察は、その名のとおり偵察が主任務ですから機動力は高くなっています。まぁ支援するには少し弱いので、ほんとうに牽制でしか使えませんが」
歩兵


「歩兵は、普通の一般の兵隊さんじゃな。数はそろえられるが弱く、足が遅い…だが、守備力はそこそこあるので、拠点防御には有利じゃ。何より都市を攻略するのに歩兵隊は必要不可欠なのじゃ。圧倒的に強いからの」

「戦車じゃダメなの?」

「ど田舎の村ならともかく、入り組んだ大都市だと戦車はその機能を十全に生かすことができん。ぶっちゃけ対戦車部隊の良い的になるだけじゃろう」

「一概に歩兵と言っても、上陸戦を得意とする海兵隊。空から降下し、後方拠点を制圧する空挺部隊、軽車両を装備しその機動力を生かして戦う機械化歩兵などがあります。各部隊の性能を見て判断すると良いでしょう」

「簡単に言えばじゃ、歩兵は遅くて弱いが都市戦では物凄く役に立つ。これだけ覚えておけば良いじゃろう」

「ういうい」
戦車


「で、次は陸戦の花形戦車じゃ。これは説明の必要は無いな。陸の王者じゃよ…ただ、問題を言えば、航空機の攻撃や、長距離砲撃にはひたすら弱い…というか脆い。という点じゃな」

「何で弱いの?」

「戦車は上から攻撃されることを想定しておらん。だから、横や前からの攻撃には強いが上からの攻撃には弱いんじゃ」

「じゃあ、上からの攻撃にも強くしようぜ!」

「ほほほ、無茶を言う。
まぁ最近の戦車には高性能な機銃やスモークなどで装備し、対空能力を高めたものもあるんじゃよ。まぁ戦車に関しては、歩兵の所でも言ったことも含めると、戦車は陸上の王者だが、航空機の攻撃や長距離砲には弱く、都市戦では能力をいかせない。ということを覚えておくと良いじゃろう」

「うぃうぃ」
対戦車


「戦車の話が出たので、これも説明しようかの。対戦車砲じゃ。文字通り対戦車のみに特化した兵器じゃな」

「戦車キラーだね!」

「じゃが、戦車以外の戦闘力は存外低い…下手すれば歩兵にも勝てないほどじゃ。あくまでも補助、支援兵器と考えた方が良いじゃろう」

「メインにしないの?」

「安価に戦車と対抗しうる。という点だけが美点じゃからのぉ。。。拠点防衛なんかにはえらく役にたつが、やはりある程度資金があるなら、戦車そのものか、歩兵を量産した方がよいじゃろう」

「ふーん。そっか」
長距離砲/MLRS(多連装ロケット)


「さて、次は長距離砲/MLRSじゃ、長距離砲はその名のとおり、長距離に砲弾やら何やらを撃ち込むための兵器じゃ、基本的にロケット兵器のMLRSも同じじゃな」

「長距離で攻撃できるなら、全ての兵器を長距離砲にしたらどう?」

「それもアリじゃが、問題は防御力がひたすら低く、接近されるとひとたまりにも無い。それに弾薬、つまり軍需物資をひたすら浪費するという所が大きくマイナスじゃな。戦車と同じように、航空機や長距離攻撃を受けると悲しいほど簡単に全滅してしまう」

「そうなんだー」

「また足が遅く…もちろん早いものもあるが…敵に補足されると逃げられないという点もある。もし主力に使うとすれば、盾となるユニットも同時に作らなければならないじゃろう」

「なるほどー足止めしている内に、長距離からドッカンドッカン攻撃するんだね!」

「偵察隊で、敵を発見。歩兵で足止めして、長距離砲で攻撃。トドメに戦車部隊の突入…というのが理想じゃな」

「わかったー長距離砲は長距離で攻撃できるという点だけが良くて、あとは全てがダメなんだね!」

「そのとおり、後はロケット弾を使用するMLRSは、通常の長距離砲などよりも高い攻撃力を誇るが、弾薬の消耗が激しく、すぐに戦えなくなる。という点にも注意じゃ。上手く運用するなら補給車の利用は必須じゃ」

「おー」
対空兵器


「さて、陸上兵器は航空機に弱い。ということを説明してきたが、逆に航空機に強い陸上兵器というものも存在する。それが対空砲じゃ」

「長距離砲と同じように、航空機撃破だけに特化した兵器ってことだね!」

「とはいえば、さすがに長距離砲ほどに防御力は低くはないがの。基本的に装甲車ぐらいの防御力はある。この兵器の最大の特徴は、巡航ミサイルやヘリコプターなどを瞬殺できることにある」

「ミサイルなんて撃墜できんの?」

「ほほほ、対空兵器じゃからの、空を飛んでいるものに対しては絶大な威力をほこるんじゃ。さすがに戦略爆撃機クラスになると効果怪しいが。それでも威力が高いのは間違い無い」

「おー」

「特に攻撃ヘリなどは、歩兵にとって悪夢じゃ。近くに航空基地があれば迎撃を呼び出せるが、それが出来ないときは、この対空兵器が威力を発揮するじゃろう。また、長距離砲をねらう航空機を撃墜するのにもうってづけじゃ」

「一家に一台必要だね!」

「うむ。ただこの兵器も長距離砲と同じく接近戦能力は低く、わりと武器弾薬が枯渇しやすい。補給車の運用は必須じゃな」
補給/輸送/工作(架橋)車両


「補給、補給って、さっきから言ってるけど結構大事?」

「ご飯がなければ、動かぬのは人間も機械も同じじゃからな。補給車両はそんなみんなに物資を届けてくれる戦場の女神様じゃ」

「中の人は男だけどね!」

「ほほほ、共産圏の女軍人率を舐めてはいかんぞ。我が連邦は女性部隊のパイロットもいたぐらいだからじゃしの!」

「へ~どこぞかの漫画か、アニメみたいだね」

「まぁ、腑が無い男達が全員死んでしまったから、仕方ないことじゃがな」

「…うわ」

「あとは、補給物資を運ぶ補給車の他にも、橋などをつくる工作車などがある。川があると、戦車などは通れ無いので、重宝するじゃろう。もちろん兵器の中には、川を走破する高性能のものもある。それは確認すると良いじゃろうな」

「おけーおっけー」

「さて、講義は終りましたか?では、国境付近に部隊を回し、我国の防衛体制を固めましょう」

「今のマリンちゃんなら、金さんに代わって指揮がとれると思うよ!」

「ははは、面白い娘ですね」

「しゅ、首領様!大変でございます!」

「どうしましたか、張同志?
賢人は常に慌てることなかれ、ですよ」

「ちゅ、中国が…韓国に宣戦布告致しました!」

「何ですって!」
2020年1月15日。
中国は韓国に対して宣戦布告。
陸海空軍を動員した。
風雲急を告げる世界…
果たして、極東アジアは炎の海に沈むのであろうか。

「次回!燃える極東アジア!必殺チェチェ・ビーム!をお楽しみにネ!」

「嘘を言うな!嘘を!」
金正日の野望
ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争
第1話「今こそ立てり」
第2話「外交状況と現状」
第3話「経済と内政」
第4話「ユニット性能」
SR2020 wiki
http://www31.atwiki.jp/supremeruler2020/
金正日の野望 ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争 第3話




米軍が世界中から撤兵を行い
その中で起きた軍事的空白…
在韓、在日米軍が存在しない今こそ南進すべく動き出した
朝鮮民主主義人民共和国であったが…

白頭山に生まれし、百戦百勝の鋼鉄の霊将。北朝鮮を地上の楽園にすべく、その偉大なる見識と慧眼をふるう。

主席を補佐する副官だが、偉大なる金正日に補佐は必要なく、もっぱら賞賛を行い気分良く仕事ができるよう勤めている。

大魔法使い。元・連邦の将官で冷戦時代に派遣された東欧の小国にて十数万人の虐殺を指示し「魔王」と恐れられた。

魔法使い見習い。パラルの弟子で本名はマリン・スクェア。性格は悪いが口も悪い。そのため度々身の危機を招く。


「さて、とても残念な無知蒙昧な少女に、国家運営の講義を行いましょうか」

「ムキー
残念って言うな!」
国家経済その①
税金と社会費

「ほほほ、わかりました金正日同志。さて前回言ったことをおさらいしようかの」
弱小国家の国家運営の基礎知識
1.技術は金が大量に必要なので開発は行わない。
2.軍備にはなるべき資金をかけない。
(軍事力は同盟国に肩代わりしてもらう)
3.余った資金を施設開発や、社会費に当てて経済を興隆させる。

「でもさぁ技術は開発するなって言うけど。なーんも技術が無ければ困ると思うよ」

「ならば外交で他国から技術を買えば良い。何のために経済を立て直すと思っておるのじゃ?資金をためて必要な技術を得れば良い」


「あ、そうか…でも買うってことは、つまで経っても他の国より技術が劣ったままじゃない?」

「昔の人は良いことを言ったものじゃ「一番じゃないとダメなんですか?2番3番だったらなぜダメなのでしょう!」」

「…レンホータン?」

「まぁ科学技術うんぬんなどというのは余裕のある国家の趣味みたいなものじゃ。衣食足りて礼節を足るという諺もある。要は経済を立て直し、朝鮮半島を統一することこそが今の最大の目的じゃな」

「なるほどー…でも、税金を上げるっていう手もあるよね?」

「それは悪手じゃのぁ…マリンや、もし100円のアイスが次の日に200円に値が上がったら、買いたいと思うかの?」

「あ、そういうことか」

「そういうことじゃ、税金を上げるのは短期的には良いかもしれんが、人々は買い控えがおきるので経済が回らなくなる。これは結局のところ国家経済の弱体化を意味するのじゃ」

「社会費を上げて税金を安くすれば、経済が上手く立ち回るってわけだね!」

「もちろん、税金を低くしすぎても、社会費を高くしすぎてもダメじゃ。国家収入が逆に悪くなるからの。幸いにもそれぞれの税金には推奨値というものがついておる。それを確認しながらやると良いじゃろう」

国家経済その②
物品管理(輸出/輸入)

「さてさて、次は物品管理じゃ。左にある物品には
国家の生産量(国家が生産できる量)
国家の消費量(国民が消費する量)
国家の在庫量(国家が在庫として保有している量)
というものがついておる」


「ウランが一杯ある!」

「ついこの間まで、核兵器…もとい核技術を開発しておったからの。その時の在庫じゃろう」

「穀物とか生産量より消費量の方が多いね。。。やっぱり北朝鮮だ!」

「ほほほ、あまり大声で言うと銃殺刑になるから静かにするのじゃ。ここで理解してもらいたいのが、生産量を消費量よりも増やす。つまり自給自足を行うようにすることじゃ」

「穀物とか消費量の多い場合ってどうなるの?
食べれない人は餓死するの?
脱北するの?」

「それもあるが。
足りない分は輸入に頼ることになるの。大抵の場合は自国で作るよりも高くなるので、自給自足した方がお得になるのは間違いない」


「大抵…ってことは、輸入の方が安くなる場合もあるってこと?」

「まれにじゃが、世界市場にあまりにも過剰供給されてしまった場合など、生産するより輸入した方が安くなる場合もあるのぉ…じゃが、その場合でもワシは自給自足を行ったほうが良いと思う」

「なんで?安くなったほうが良いじゃん」

「これは現実にあった話じゃが
アメリカはかつて低価格の穀物を世界中に売っておった。中小国は、自国で作るよりも安くなると思い、農業政策を放棄してアメリカの激安穀物の輸入に頼ったのじゃ…じゃが、ここで思わぬことがおきる」

「どしたん!」

「バイオ燃料などの穀物を使った商品の開発じゃ
普通に食料とする売るよりもバイオ燃料にした方が高くなるからのぉ。アメリカの農業家はこぞって、食用穀物を燃料用穀物へと変えてしまった。するとどうなると思う?」

「穀物が少なくなる!」

「そのとおり、世界市場に回る穀物が少なくなり
結果、値段は急上昇…アメリカの輸入に頼っていた中小国に
深刻なダメージ、、、つまり飢饉となった」

「…うわぁ」

「自国の農業政策を怠ったツケが来たのじゃ。
農業などと言うものは、半年や一年で結果がでるものでは無い
十年、二十年と考えて行うものじゃ…それを回復させるまで
自国経済は、危機、いや崩壊しておるじゃろう」

「まさに米帝国主義の歪んだ営利主義の結果といえるでしょうね。アメリカの穀物メジャーは『穀物の値段が高すぎて変えない!国民が飢えている助けて欲しい』と懇願した中小政府の高官に対して、何と言ったと思いますか?」

「何て言ったの!?」

「『わかりました。では来年の取引は中止という事でよろしいですね』…です」

「す…すげぇ
クレーバーを通り越して心がねぇよ!」

「これがすなわち米帝国主義、資本主義の正体なのです。彼らは言葉巧みに人々の心の隙を狙い、その全てを奪い、空っぽとなった姿にツバを吐きかける…人間として全く許せぬ存在なのですよ!」

「おお、金さんが燃えている!」

「もちろんです!私はこのような快楽主義営利主義から朝鮮民族を守らなくてはなりません!そのためにも米帝の傀儡となり、その走狗と成り下がった南朝を解放するために戦わなくてはならないのです!
我々、朝鮮、
いやアジア!
そして世界のために!」

「偉大なる金正日同志、
マンセー!」

「まんせ~!」

「ほほほ、ま、これでわかったであろう。自給自足は国家の基本。忘れぬようにな」

「ういうい」

「さて、物資のカテゴリーには、電気エネルギーと言うものが存在しておる。電気は当然発電所でつくられるわけじゃ」

「それぐらいは知っているさ!火力発電と原子力発電でしょ」

「うむ。そのとおりじゃ。しかしそれ以外には発電所はある。
詳しく分類すると次のようになるのじゃ
原子力発電(ウラン使用)
火力発電(石油使用)
火力発電(石炭使用)
水力発電
風力発電

…あとは、まぁ太陽光発電や理論上では核融合発電なんてのも
あるがの、おおむね上のとおりになる。
さて、この発電所は二つに分類することができるが、わかるかの?」

「二つに分類?…わかんね!」

「ほほほ、マリンや。
少しは考えなさい」

「おこられちった…しゅん」

「大きくわけるとじゃな。
資源を消費するものと、
資源を消費しないものに分類できるのじゃ」

「あ、そっか。原子力、火力発電所はウランと石油、石炭を使うもんね」

「左様…ということは、じゃ。当然のごとく石油と石炭、そしてウランが必要となるわけじゃが…小国にはとてもそれを賄うために資源が無い…ことが多い。ということは、どうやって電力不足を補えば良いと思う?」

「自然の力を利用した風力や水力発電を作れば良いんだね!」

「うむ、そのとおりじゃ。さすがマリン。偉いぞ」

「えっへん!」

「水力、風力、そして太陽光などは他の物資を全く必要とせず、かなりの電力を確保できるじゃ。まぁ理論的には核融合発電も物資を必要とせんらしいが…それはおいておき、この国のように物資が不足がちな国家は、どんどん自然発電を取り入れるべきじゃろう…」

「へー!」

「むろん、わしがそのようなことを進言せぬとも、同志金正日は、すでにこの方向性でいっておるがのぉ」

「そのとおりです。自然エネルギーを利用しての電力確保は、我国のエコ政策にも合致する素晴らしい方針と言えるでしょう。」

「幾万年先まで見通す
偉大なる金正日同志マンセー!」

「…自分で素晴らしいとか言ってるよ(ボソ」

「なんか言ったか小娘!」

「んにゃ別に」

「だが、自然発電は便利なものばかりでは無い、設置するのには多額の時間が必要なうえ、やはり発電量はやや低い。そういう場合に備えて石炭を使用する火力発電所を設置するのが良いじゃろう」

「今時、石炭?石油じゃなくて?」

「今時、だからですよ。どこの国もつかっていないのなら安く得られます。それに我国には良質な石炭層が幾つもあり、豊富に石炭を採掘するこができます。合理にかないますね」


「なるほどー」

「電気エネルギーは、市民の生活の他にも、高度な物資(消費物資、軍需物資、産業物資)を使うさいにも用いられる。その確保は重要じゃな。高度な物資は、施設建設や、兵器生産に使用するほかにも、輸出するさいに高額で売ることができるのじゃ」

「おー重要だー」

「では、まとめるぞよ
1.研究はしない、軍備は増強しない
1.研究は開発せずに購入!
1.税金を下げ、社会費に投入すべし
1.物資は自給自足できるようにすべし
1.電気は極力自然エネルギーで確保する
1.自然エネルギーで確保できなければ石炭が良い
…こんな、ものでしょうかの?」

「…ですね、大体このようなものでしょう。あとは余計な基地をつくらず、現行の街や構造体を上手く使うことですね。工兵/施設敷設隊を送ると施設の開発速度があがります。これを利用すると良いでしょう」

「さすが将軍様!まとめたネ」

「当然です。なぜならばそれが金正日同志なのですから!」

「てめぇは邪魔だよ!
このどサンピン!」
金正日の野望
ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争
第1話「今こそ立てり」
第2話「外交状況と現状」
第3話「経済と内政」
第4話「ユニット性能」
SR2020 wiki
http://www31.atwiki.jp/supremeruler2020/
金正日の野望 ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争 第2話




米軍が世界中から撤兵を行った。
その中で起きた軍事的空白…
在韓、在日米軍が存在しない今こそ南進すべく動き出した
朝鮮民主主義人民共和国であったが…

白頭山に生まれし、百戦百勝の鋼鉄の霊将。北朝鮮を地上の楽園にすべく、その偉大なる見識と慧眼をふるう。

主席を補佐する副官だが、偉大なる金正日に補佐は必要なく、もっぱら賞賛を行い気分良く仕事ができるよう勤めている。

大魔法使い。元・連邦の将官で冷戦時代に派遣された東欧の小国にて十数万人の虐殺を指示し「魔王」と恐れられた。

魔法使い見習い。パラルの弟子で本名はマリン・スクェア。性格は悪いが口も悪い。そのため度々身の危機を招く。


「まず南朝の傀儡政権を倒す前に、現状を整理しましょう。我国の外交状況はどうなっていますか?」

「ハッ、親愛なる金正日首領様。現在、我国と友好的な関係を結んでいるのは次の国家となっています」

「イラクと中国との関係は良好のようですな。韓国と日本、それにアメリカが本国に対して開戦理由をもっているようですじゃ」

「韓国とは停戦条約を結んでいるが、和平条約は結んではいませんからね。まぁ、正式には現在も戦争中といえますが」

「あれ?そうなんだ?テレビとかで融和路線とか言っているし、もう戦争は終ったのだとおもってたよ」

「南朝の傀儡政権は、先の朝鮮戦争のさいに、和平条約にサインしなかったんですよ。面子があるのかはしりませんが愚かな人達です」

「その後、我々は何度か和平提案をしているが、一向に奴らはのってこない。つまり口では融和だの平和だの言っているが、やる気満々ということだ」

「へーそうなんだ」

「まぁ和平の見返りに経済支援や制裁解除を…とも言っておられますからな…なかなかせんでしょう」

「…コホン」

「ほほほ、何にせよ、まず中国と同盟を結ぶのが先ですな。そういえば何やら密約があるとかという話も聞きましたが…」

「その件についてはシークレットです。同志ウラジミル。ですが確かに密約は置いておいても正式な同盟を結ぶのは先決でしょう」

「ロシアとは同盟を結ばないの?」

「一応提案はしてみるつもりです、が。あまり期待できないでしょうね。噂ですが戦争が始まれば隙をついて攻撃してくるという話もありますし」
外交状況-開戦理由


「うわ、本当だ。まっかか…でも、韓国や日本に赤くなるほど怒っているのはわかるけど、ロシアとも仲が悪いんだ?てっきり仲間だと思っていたんだけど」

「ロシアとは元々共産国同士ということで仲は悪くは無かったんじゃがな。前総書記長、つまり金日成同志がソ連からの影響を脱するために、疎遠となってしまった経緯があるのじゃ」

「影響って、要するに子分とかってこと?」

「ふむ。それもあるんじゃが、元々金日成同志はソ連の…」

「同志ウラジミル。それは今話すことでは無いのでは?」

「ほほほ、失敬しました。金正日同志」

「とにかく、一般的に考えられているような関係で間違い無いんだね」

「大体、大筋ではあっていますね。我国の方針として中国と同盟を結び、キューバやイラクなどと取引などで関係強化を行うべきでしょう」

「軍隊規模はどのぐらいになっておりますかな?」

「良くぞ聞いてくれました。賢人に説明して差し上げなさい」

「ハッ!現在、我が軍は1400個大隊を保有しております。韓国軍との差は実に、五倍以上!これは世界にも類をみない巨大な軍隊と言えるでしょう」


「圧倒的じゃん!こりゃ楽勝じゃね!?」

「ふふふ、まぁ見る人が見ればそうでしょう」

「ただ軍勢の大半が歩兵というのは、いささか頼りありませんな。機甲軍も、旧式の車両が多い。戦いは数とは言え、これでは正面からの戦いとなれば厳しいものがるでしょう」


「確かに我国が誇る天馬虎(T-62)も、今や新型とはいえません。ですが、だからこその速度戦なのですよ」

「我が軍は一気呵成に38度線を突破。千里馬精神でソウルを走破し南朝政府の機能を停止させます」

「動員が遅れた南朝は、ほとんど抵抗できずに我が軍門に降るでしょう」

「凄いねじっちゃん!こりゃ金正日様さまだ!」

「これが指導力というものです」

「金正日マンセー!
共和国マンセー!」

「…では、お聞きしますが軍需物資と石油の備蓄量はどの程度ありますか?」

「!
…
……
………説明をなさい」

「はっ…ハッ!その、軍需物資と石油については…地下斥候兵の類まれなる努力により必ずや戦時までには規定値まで確保することができると…」

「…ようするに、ほとんど確保できていない、ということですな」
北朝鮮-物資状況


「戦時までには必ず確保できる。と、言いましたが?」

「それは結構。何せ動かない兵器はただの鉄の箱にしかすぎませんからな。私も連邦末期の悲惨さを思い出してしまい…ほほほほ、ま、老人のタワゴトですじゃ」

「………………」

「…(汗」

「そうそう、国費の方はどうなっております?せっかく軍を動員しても整備費が無ければ、まったく兵器は動きませんぞ…連邦末期など原子力潜水艦が鉄さびまみれで港に寄航しておったのは、もう涙なくしては語れませんですしのぉ~」

「…今のところは、軍の編成に資金を投入したため、国費は少なくっています。これも確保できるでしょう…そうですね!」

「…は、ハッ!もちろんでございます!敬愛なる金正日同志!資金は直ぐにでも…」
限りなく少ない国費…少なすぎ!?


「なるほど!では、しばらくは資源と資金確保のために落ち着いているということでよろしいのですな?」

「…と、いうことになりますね」

「そうですな、準備もできていないのに宣戦布告をするなどするわけがありませんしのぉ」

「…しかし、今が好機であることは間違いなく!」

「そういう台詞は、燃料不足で動かない戦車大隊の兵士達の悲惨な顔を見てから言ってもらわんとの」

「…う、ぐ」

「…同志ウラジミル。ここは一つ、これからどう我国が成すべきか、その考えをお聞きしたい」

「ふむふむ、分かりました。まず、北朝鮮という国が今までどうやって国を運営していたから、それを見直すとしましょうか」

「同志ウラジミル。我国は「北の朝鮮」などではありません。朝鮮半島に現存する唯一の国家ですよ。そこをお間違えがないように」

「これは失敬。。。では国名は長いので、朝鮮と略させて貰いましょう。朝鮮の生き方とは、つまりこうです。ミサイルなどの軍需品をイラクなどの中東の国々売りつけ外貨を稼ぎ、軍備に回す。そして自然災害などを理由にし、国連や南朝から援助を取り付け、それを核兵器開発に用いる…さらに開発した核兵器の圧力をもって諸外国に恫喝外交を繰り広げる。ま、こんな所でしょう。」

「そのとおりです。我国が強盛大国として国際舞台で生き残るには核兵器と、軍部の力が必要です」

「だが、ここへ来て大きく状況は変わってしまった。誰も核を恐れなくなった」

「…それはなぜです?」

「核を一番恐れていたのは、アメリカだからじゃよ。領土に打ち込むことはせぬとも海洋の艦隊は別じゃろう。正直、自国から遠く離れたこんな場所で誰も死にたくは無いのじゃ」

「…ふむ」

「韓国は恐れるか?おそらくNOじゃろう。同胞に打ち込むとは考えてもおらん。ロシアは?やはりNOじゃ。そんなことをすれば報復攻撃をすることがわかっている。では日本は?アメリカ撤退後は韓国とも距離を置き完全な中立を宣言し引きこもっておる」

「つまり、いくら核開発を行っても、誰も本気で撃つとは思っていないと?これ以上の核開発は無駄だとおっしゃられるのですかな」

「無駄だとは言わぬがの。仮に核兵器を量産する技術を得ても、使う道などあるまい?自国領でもある韓国に対して使用もできまいて」

「で、同志の話はわかりました。それで?」

「今までの金正日同志の方針でよろしいかと。ただ技術開発は凍結し、その分を内需に回す方向で進められたら如何でしょう」

「しかし、核兵器の保有は我が国が強盛大国たる証でもあり…」

「既に核兵器技術は持っておる。そして核兵器は相手を脅すべきで使用すべきものでは無い。ぶっちゃけてしまうとじゃの。持っている相手に思わせれば、現物など持って無くても良いのじゃ」

「しかし!」

「同志ウラジミルの言葉には一理ある」

「ハッ」

「私も常々、経済興隆は気に留めていました。核技術がひと段落した今こそ、経済に今まで以上に力を注ぐべきでしょうね」

「ほほほ、お人が悪い。同志も分かっておられるのに聞くとは」

「いやいや、こういう事は私としても確認をした方が良いと思いましてね」

「ほほほ」

「ははは」

「ねーねー、じっちゃん。二人して納得しているみたいだけど、弟子にも分かるように説明しておくれよ」

「ふむ。金正日同志、弟子に説明したいのですがよろしいですかな?」

「構いません。何も知らぬ者に、指示を行い導く者が指導者というものです」

「同志の許可が出たので説明しようかの」

「おー頼むぜ、じっちゃん!」

「簡単に言うとじゃな。技術開発には多額の資金が必要なのじゃ。中小国にはこれがかなりの負担となる」

「そうなの?」

「うむ。ぶっちゃけてしまうとじゃな。技術開発と軍事力増強は、国家を傾ける二大癌細胞じゃ。やらないことにこしたことは無い」

「いい!?そこまで言っちゃうの?」

「無論、技術も軍事力もあればあるほど良いのは間違いないのじゃが…だが、それは国家の重い負担となる。技術は途方も無い年月と資金が必要となり、軍事力は戦争をしなければ、維持費だけでも相当な出費となるだけの巨大なゴミじゃ。そもそも兵器は何も生み出さんしな」

「なるほどー」

「それでも金正日同志率いる朝鮮は、それで良かったのじゃ。外交カードとして用いるわけじゃしな。強大な軍事力と、核兵器開発は、国家を疲弊させたが、それを上回る外交的な切り札となった」

「んーでも、そのために人民を飢えさせているんでしょ?GDPは、むちゃくちゃ低くなってるし…」

「確かにそうじゃが、外交的に有利になったことを考えれば、国家としては正しい。と言えるじゃろう」

「なるほど!人間としては正しく無いんだね!」

「おのれ、小娘!黙って聞いていれば…」

「お待ちなさい、張同志。無知蒙昧な者を罵倒してはなりません。彼らは物を知らぬ可哀想な人達なのです」

「可哀想な人って、私のこと!?なんでさ!国家が国民を飢えさせるなんて、おかしいって話が間違っているの!」

「そこです。話は全く逆なのですよ」

「逆って?」

「国家は、国民を支配して成り立っているのでは無く、国民があって国家が成り立つのです。分かりますか?」

「それは分かるけど…」

「そして、その国民の総意によって国政は動かされる。すなわち国民自身が、この朝鮮民主主義人民共和国を動かしているという事です。そしてその代表に選ばれた私ことが、その国民の総意の結晶であり、象徴なのです」

偉大なる金正日同志マンセー!

「はぁ…まぁ支持率100%だからねぇ…」

「ここまで言えば分かるでしょう。つまり、国家が国民を飢えさせているのではありません。国民は飢えてもなお、国家を守るために一つの目標を達成しようとしている。これが正しい解釈なのです」

「なんでぇ!?」

「私の行動その一つ一つが、国民の総意、国民の意思なのです。当たり前でしょう?私のやるべき、その全ては朝鮮民主主義人民共和国の人民の賛意なのです。それに抵抗するもの、反対するものは、国民を、ひいては国家を裏切る許しがたき匪賊なのです」

「我々は、その全てをもって偉大なる金正日同志の指導の元に、継続前進を行う!国民は臥薪嘗胆、この国の明日に向かって喜んでこの苦境を受け入れるだろう!」

「そう、人々は苦境にあってもなお私を支持しつづけるというのは他国には理解できないでしょう…ですが、それは当然なのです。なぜならば南朝の快楽主義には到底持ち得ない、人々の国家を自らの意志で打ち立てようとするその頑強なる精神の骨子となる主体思想を持っているからです」

「偉大なる金正日同志マンセー!
朝鮮民主主義人民共和国マンセー!」

「…(汗」

「我国の国民は喜んで全てをなげうち、核兵器開発に勤しんだのです。その結果、我国は強盛大国として、諸外国の大国と対等以上に渡り合えることになりました。これを成功といわずして何というのでしょう?」

「…(汗 汗 汗」

「貴方も表面ばかり見ないで、もっと本質的な部分に目を向けるべきですね」

「…す、凄いよ師匠!
すごいアクロバッティクな解釈をしてきたよ」

「これが、すなわち金正日という漢じゃな」

「…いや、そんな決められても…」

「まぁ、ようするに今言ったように、ここまでは良かったのじゃが、アメリカが撤退し、ロシアや南朝相手なってしまった現在では、核兵器の脅しが使えない。つまり技術開発の意味がなくなったのじゃ」

「なるほどねー」

「技術開発に回す費用を全て内需に回せば景気も良くなるじゃろ。まぁ、その事についてはおいおい話していこうかの」
金正日の野望
ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争
第1話「今こそ立てり」
第2話「外交状況と現状」
第3話「経済と内政」
第4話「ユニット性能」
SR2020 wiki
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