金正日の野望 ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争 第2話




米軍が世界中から撤兵を行った。
その中で起きた軍事的空白…
在韓、在日米軍が存在しない今こそ南進すべく動き出した
朝鮮民主主義人民共和国であったが…

白頭山に生まれし、百戦百勝の鋼鉄の霊将。北朝鮮を地上の楽園にすべく、その偉大なる見識と慧眼をふるう。

主席を補佐する副官だが、偉大なる金正日に補佐は必要なく、もっぱら賞賛を行い気分良く仕事ができるよう勤めている。

大魔法使い。元・連邦の将官で冷戦時代に派遣された東欧の小国にて十数万人の虐殺を指示し「魔王」と恐れられた。

魔法使い見習い。パラルの弟子で本名はマリン・スクェア。性格は悪いが口も悪い。そのため度々身の危機を招く。


「まず南朝の傀儡政権を倒す前に、現状を整理しましょう。我国の外交状況はどうなっていますか?」

「ハッ、親愛なる金正日首領様。現在、我国と友好的な関係を結んでいるのは次の国家となっています」

「イラクと中国との関係は良好のようですな。韓国と日本、それにアメリカが本国に対して開戦理由をもっているようですじゃ」

「韓国とは停戦条約を結んでいるが、和平条約は結んではいませんからね。まぁ、正式には現在も戦争中といえますが」

「あれ?そうなんだ?テレビとかで融和路線とか言っているし、もう戦争は終ったのだとおもってたよ」

「南朝の傀儡政権は、先の朝鮮戦争のさいに、和平条約にサインしなかったんですよ。面子があるのかはしりませんが愚かな人達です」

「その後、我々は何度か和平提案をしているが、一向に奴らはのってこない。つまり口では融和だの平和だの言っているが、やる気満々ということだ」

「へーそうなんだ」

「まぁ和平の見返りに経済支援や制裁解除を…とも言っておられますからな…なかなかせんでしょう」

「…コホン」

「ほほほ、何にせよ、まず中国と同盟を結ぶのが先ですな。そういえば何やら密約があるとかという話も聞きましたが…」

「その件についてはシークレットです。同志ウラジミル。ですが確かに密約は置いておいても正式な同盟を結ぶのは先決でしょう」

「ロシアとは同盟を結ばないの?」

「一応提案はしてみるつもりです、が。あまり期待できないでしょうね。噂ですが戦争が始まれば隙をついて攻撃してくるという話もありますし」
外交状況-開戦理由


「うわ、本当だ。まっかか…でも、韓国や日本に赤くなるほど怒っているのはわかるけど、ロシアとも仲が悪いんだ?てっきり仲間だと思っていたんだけど」

「ロシアとは元々共産国同士ということで仲は悪くは無かったんじゃがな。前総書記長、つまり金日成同志がソ連からの影響を脱するために、疎遠となってしまった経緯があるのじゃ」

「影響って、要するに子分とかってこと?」

「ふむ。それもあるんじゃが、元々金日成同志はソ連の…」

「同志ウラジミル。それは今話すことでは無いのでは?」

「ほほほ、失敬しました。金正日同志」

「とにかく、一般的に考えられているような関係で間違い無いんだね」

「大体、大筋ではあっていますね。我国の方針として中国と同盟を結び、キューバやイラクなどと取引などで関係強化を行うべきでしょう」

「軍隊規模はどのぐらいになっておりますかな?」

「良くぞ聞いてくれました。賢人に説明して差し上げなさい」

「ハッ!現在、我が軍は1400個大隊を保有しております。韓国軍との差は実に、五倍以上!これは世界にも類をみない巨大な軍隊と言えるでしょう」


「圧倒的じゃん!こりゃ楽勝じゃね!?」

「ふふふ、まぁ見る人が見ればそうでしょう」

「ただ軍勢の大半が歩兵というのは、いささか頼りありませんな。機甲軍も、旧式の車両が多い。戦いは数とは言え、これでは正面からの戦いとなれば厳しいものがるでしょう」


「確かに我国が誇る天馬虎(T-62)も、今や新型とはいえません。ですが、だからこその速度戦なのですよ」

「我が軍は一気呵成に38度線を突破。千里馬精神でソウルを走破し南朝政府の機能を停止させます」

「動員が遅れた南朝は、ほとんど抵抗できずに我が軍門に降るでしょう」

「凄いねじっちゃん!こりゃ金正日様さまだ!」

「これが指導力というものです」

「金正日マンセー!
共和国マンセー!」

「…では、お聞きしますが軍需物資と石油の備蓄量はどの程度ありますか?」

「!
…
……
………説明をなさい」

「はっ…ハッ!その、軍需物資と石油については…地下斥候兵の類まれなる努力により必ずや戦時までには規定値まで確保することができると…」

「…ようするに、ほとんど確保できていない、ということですな」
北朝鮮-物資状況


「戦時までには必ず確保できる。と、言いましたが?」

「それは結構。何せ動かない兵器はただの鉄の箱にしかすぎませんからな。私も連邦末期の悲惨さを思い出してしまい…ほほほほ、ま、老人のタワゴトですじゃ」

「………………」

「…(汗」

「そうそう、国費の方はどうなっております?せっかく軍を動員しても整備費が無ければ、まったく兵器は動きませんぞ…連邦末期など原子力潜水艦が鉄さびまみれで港に寄航しておったのは、もう涙なくしては語れませんですしのぉ~」

「…今のところは、軍の編成に資金を投入したため、国費は少なくっています。これも確保できるでしょう…そうですね!」

「…は、ハッ!もちろんでございます!敬愛なる金正日同志!資金は直ぐにでも…」
限りなく少ない国費…少なすぎ!?


「なるほど!では、しばらくは資源と資金確保のために落ち着いているということでよろしいのですな?」

「…と、いうことになりますね」

「そうですな、準備もできていないのに宣戦布告をするなどするわけがありませんしのぉ」

「…しかし、今が好機であることは間違いなく!」

「そういう台詞は、燃料不足で動かない戦車大隊の兵士達の悲惨な顔を見てから言ってもらわんとの」

「…う、ぐ」

「…同志ウラジミル。ここは一つ、これからどう我国が成すべきか、その考えをお聞きしたい」

「ふむふむ、分かりました。まず、北朝鮮という国が今までどうやって国を運営していたから、それを見直すとしましょうか」

「同志ウラジミル。我国は「北の朝鮮」などではありません。朝鮮半島に現存する唯一の国家ですよ。そこをお間違えがないように」

「これは失敬。。。では国名は長いので、朝鮮と略させて貰いましょう。朝鮮の生き方とは、つまりこうです。ミサイルなどの軍需品をイラクなどの中東の国々売りつけ外貨を稼ぎ、軍備に回す。そして自然災害などを理由にし、国連や南朝から援助を取り付け、それを核兵器開発に用いる…さらに開発した核兵器の圧力をもって諸外国に恫喝外交を繰り広げる。ま、こんな所でしょう。」

「そのとおりです。我国が強盛大国として国際舞台で生き残るには核兵器と、軍部の力が必要です」

「だが、ここへ来て大きく状況は変わってしまった。誰も核を恐れなくなった」

「…それはなぜです?」

「核を一番恐れていたのは、アメリカだからじゃよ。領土に打ち込むことはせぬとも海洋の艦隊は別じゃろう。正直、自国から遠く離れたこんな場所で誰も死にたくは無いのじゃ」

「…ふむ」

「韓国は恐れるか?おそらくNOじゃろう。同胞に打ち込むとは考えてもおらん。ロシアは?やはりNOじゃ。そんなことをすれば報復攻撃をすることがわかっている。では日本は?アメリカ撤退後は韓国とも距離を置き完全な中立を宣言し引きこもっておる」

「つまり、いくら核開発を行っても、誰も本気で撃つとは思っていないと?これ以上の核開発は無駄だとおっしゃられるのですかな」

「無駄だとは言わぬがの。仮に核兵器を量産する技術を得ても、使う道などあるまい?自国領でもある韓国に対して使用もできまいて」

「で、同志の話はわかりました。それで?」

「今までの金正日同志の方針でよろしいかと。ただ技術開発は凍結し、その分を内需に回す方向で進められたら如何でしょう」

「しかし、核兵器の保有は我が国が強盛大国たる証でもあり…」

「既に核兵器技術は持っておる。そして核兵器は相手を脅すべきで使用すべきものでは無い。ぶっちゃけてしまうとじゃの。持っている相手に思わせれば、現物など持って無くても良いのじゃ」

「しかし!」

「同志ウラジミルの言葉には一理ある」

「ハッ」

「私も常々、経済興隆は気に留めていました。核技術がひと段落した今こそ、経済に今まで以上に力を注ぐべきでしょうね」

「ほほほ、お人が悪い。同志も分かっておられるのに聞くとは」

「いやいや、こういう事は私としても確認をした方が良いと思いましてね」

「ほほほ」

「ははは」

「ねーねー、じっちゃん。二人して納得しているみたいだけど、弟子にも分かるように説明しておくれよ」

「ふむ。金正日同志、弟子に説明したいのですがよろしいですかな?」

「構いません。何も知らぬ者に、指示を行い導く者が指導者というものです」

「同志の許可が出たので説明しようかの」

「おー頼むぜ、じっちゃん!」

「簡単に言うとじゃな。技術開発には多額の資金が必要なのじゃ。中小国にはこれがかなりの負担となる」

「そうなの?」

「うむ。ぶっちゃけてしまうとじゃな。技術開発と軍事力増強は、国家を傾ける二大癌細胞じゃ。やらないことにこしたことは無い」

「いい!?そこまで言っちゃうの?」

「無論、技術も軍事力もあればあるほど良いのは間違いないのじゃが…だが、それは国家の重い負担となる。技術は途方も無い年月と資金が必要となり、軍事力は戦争をしなければ、維持費だけでも相当な出費となるだけの巨大なゴミじゃ。そもそも兵器は何も生み出さんしな」

「なるほどー」

「それでも金正日同志率いる朝鮮は、それで良かったのじゃ。外交カードとして用いるわけじゃしな。強大な軍事力と、核兵器開発は、国家を疲弊させたが、それを上回る外交的な切り札となった」

「んーでも、そのために人民を飢えさせているんでしょ?GDPは、むちゃくちゃ低くなってるし…」

「確かにそうじゃが、外交的に有利になったことを考えれば、国家としては正しい。と言えるじゃろう」

「なるほど!人間としては正しく無いんだね!」

「おのれ、小娘!黙って聞いていれば…」

「お待ちなさい、張同志。無知蒙昧な者を罵倒してはなりません。彼らは物を知らぬ可哀想な人達なのです」

「可哀想な人って、私のこと!?なんでさ!国家が国民を飢えさせるなんて、おかしいって話が間違っているの!」

「そこです。話は全く逆なのですよ」

「逆って?」

「国家は、国民を支配して成り立っているのでは無く、国民があって国家が成り立つのです。分かりますか?」

「それは分かるけど…」

「そして、その国民の総意によって国政は動かされる。すなわち国民自身が、この朝鮮民主主義人民共和国を動かしているという事です。そしてその代表に選ばれた私ことが、その国民の総意の結晶であり、象徴なのです」

偉大なる金正日同志マンセー!

「はぁ…まぁ支持率100%だからねぇ…」

「ここまで言えば分かるでしょう。つまり、国家が国民を飢えさせているのではありません。国民は飢えてもなお、国家を守るために一つの目標を達成しようとしている。これが正しい解釈なのです」

「なんでぇ!?」

「私の行動その一つ一つが、国民の総意、国民の意思なのです。当たり前でしょう?私のやるべき、その全ては朝鮮民主主義人民共和国の人民の賛意なのです。それに抵抗するもの、反対するものは、国民を、ひいては国家を裏切る許しがたき匪賊なのです」

「我々は、その全てをもって偉大なる金正日同志の指導の元に、継続前進を行う!国民は臥薪嘗胆、この国の明日に向かって喜んでこの苦境を受け入れるだろう!」

「そう、人々は苦境にあってもなお私を支持しつづけるというのは他国には理解できないでしょう…ですが、それは当然なのです。なぜならば南朝の快楽主義には到底持ち得ない、人々の国家を自らの意志で打ち立てようとするその頑強なる精神の骨子となる主体思想を持っているからです」

「偉大なる金正日同志マンセー!
朝鮮民主主義人民共和国マンセー!」

「…(汗」

「我国の国民は喜んで全てをなげうち、核兵器開発に勤しんだのです。その結果、我国は強盛大国として、諸外国の大国と対等以上に渡り合えることになりました。これを成功といわずして何というのでしょう?」

「…(汗 汗 汗」

「貴方も表面ばかり見ないで、もっと本質的な部分に目を向けるべきですね」

「…す、凄いよ師匠!
すごいアクロバッティクな解釈をしてきたよ」

「これが、すなわち金正日という漢じゃな」

「…いや、そんな決められても…」

「まぁ、ようするに今言ったように、ここまでは良かったのじゃが、アメリカが撤退し、ロシアや南朝相手なってしまった現在では、核兵器の脅しが使えない。つまり技術開発の意味がなくなったのじゃ」

「なるほどねー」

「技術開発に回す費用を全て内需に回せば景気も良くなるじゃろ。まぁ、その事についてはおいおい話していこうかの」
金正日の野望
ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争
第1話「今こそ立てり」
第2話「外交状況と現状」
第3話「経済と内政」
第4話「ユニット性能」
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金正日の野望ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争-第1話

ゲーム:Supreme Ruler2020: Global Crisis
バージョン:Ver6.6.2
操作国家:北朝鮮



21世紀初頭。
ついに訪れた天然資源枯渇という状況に世界は混乱を始めた。
第三世界の生活水準の向上は、一気に世界が許容できる
天然資源の確保量を超えてしまった。
何十億という人々に近代的な生活を与えるほど
地球のキャパシティは大きくなかったのである。
爆発する人口増加、地球環境の悪化。天然資源の枯渇…
それは20世紀の世界大戦を上回る危機を孕んでいた。
そして諸外国は大きく動き出す。
アラブ諸国をコントロールしようと
暗躍しようとするイラン
経済危機を乗り越えられない
政府に変わり、経団連に支配された日本
民族問題に端を発し、
再び赤旗が翻ったロシア
そして…経済問題を解決しようとカナダ、メキシコに
侵攻する新マニフィスト・ディスティニー政策を
打ち出し、国内世論が分裂し、破綻してしまった
超大国アメリカ…
国内分裂を起こし、もはや世界の警察を自認している
時では無くなったアメリカは海外派遣軍の総撤退を決定した。
イラク派遣軍、在日、在韓米軍が消えたアジア…
米軍という軍事的重石が外れ、アジアでは、世界では
未曾有の大混乱が始まろうとしていた。


「状況はどうなっています?」

「ハッ、百戦百勝の鋼鉄の霊将にして、
白頭山より光臨されし偉大なる白銀の首領様!
現在、米軍は完全に南朝の傀儡政権と、日本から撤退したもようです」

「ふむ、よろしい…遂に我々の悲願を達成する時が来たようだ」

「ハッ、今こそ南朝の傀儡政権に怒りの一撃を食らわせ、
我々の正義を、諸外国に見せるときかと存じます!
我が軍の千里馬精神をもって速度戦を展開すれば、必ずや勝利は
不動のものとなると確信しております」

「うむ。そのとおりだ。だが、いくら常在軍の我が精鋭と言えど
何も考えず出撃と言うわけにはいきません
戦うにはそれなりの準備と戦略が必要ですよ」

「ハッ、差し出がましい口を挟み、申し訳ありません。
首領様の眩しい限りの慧眼と思量深さには
恐縮するほかございません」

「所で、彼らがそろそろ来るはずですが…」

「ハッ…今、連絡が入りました。すぐ執務室へ来られるそうです」

「ほほほ、お久しぶりですな。同志金正日」

「よ!マリンちゃんだよ」

「おお、お久しぶりです。同志ウラジミル。これから我が軍は一気呵成に南朝を解放する予定です。貴方の忌憚なき意見を参考にさせて頂きたい」

「師匠!なんでうちらはここに来ているわけ?」

「ほほほ、わしがまだ連邦将官時代にの。彼の父親と親密な付き合いをしていたのじゃよ。まぁ、今回は南朝解放という、記念行事のオブザーバー…というよりも、お客様かのぉ、呼ばれたのじゃ」

「ふぅ~ん。この、えろい人と知り合いだったのか」

「先ほどから聞いていれば偉大なる同志に向かって、何たる無礼!修正せぬばならんな!」

「おう!やるか三下!あたしゃ強いぞ!」

「まぁ、お待ちなさい。見れは世間知らずの小娘では無いですか、言葉尻に、一々目くじらを立ててどうします?」

「ハ、申し訳ありません。首領様の海よりも深く、山よりも高い寛容のお心には、感動を禁じえません」

「さっすがデブちん!見た目もお腹もふとっぱら!」

「…訂正しましょう収容所の手配をしなさい。時に世間を知らない人に、常識を叩き込むのも指導者としての優しさです。」

「ハ、了解致しました。首領様のご見識、まこと道理がかなっているものと思います」

「うそ!うそ!ごめんね。かっこいい人を見ると、ついついいじりたくなるの。首領様かっこいい!なんか、こう国家元首、って感じがするよね!金正日まんせ~!」

「収容所の手配を取り下げ、彼女にアイスクリームとジュースを持ってきなさい。寛容な心で接するのも指導者としてたしなみです」

「ハ、首領様の寛容な心に、ただただ敬服するのみでございます」

「あぶねぇ!」

「ほほほ、病気は口から入り、災いは口から出る。良い勉強になるのぉ」

「命がけだよ、じっちゃん!」

「ほほほ、魔法使いはこういう奴らをコントロールして国を乗っ取るのじゃ」

「さりげなく、恐ろしいこといってる!」

「ところでマリンや。この国家のことをどれくらい知っておる?」

「えーと人々の人権を蹂躙する独裁者が支配する軍事国家?」

「ふぅ~私は悲しいですね。そのような米帝や、その走狗が行っているデマゴギーに踊らされているなんて、家庭成分が知れるというものですよ。張同志、説明してあげなさい」

「ハッ!…よく聞け小娘。朝鮮民主主義人民共和国とはこういう国家なのだ

白頭山より上る太陽如く光輝いている偉大なる金正日主席により導かれた地上の楽園です。人々は真の自由と平等を得て、主席様に感謝と尊崇の念を抱き、日々幸せに過ごしています」

「説明文と全然違うやん!」

「何を言っているのか、サッパリわからんな」

「貴方は学校で国語を習わなかったのですか?その文章そのものよりも、その奥にある意味を理解するべきです」

「どうやって!?」

「そして、こっちは米帝の傀儡国南朝の説明だ」


「…あのぉ…色々と突っ込みたいところがあるんですけど…あえて、一つだけ言わせてもらうと」

「何だ小娘?」

「GDPの開きが10倍以上あるんですが!?」

「…何を言うかと思ったら、そんなことか」

「いや、いや、これ、致命的じゃないの!?
経済力は国力だって、じっちゃんが言ってたよ!」

「貴方は何も分かってない無いですね。良く効きなさい。貴方は経済だけが、国民の幸せだと思っているのですか?金さえあれば何でも良いと?」

「いや、そーは思わないけどさー」

「日本や韓国などを見てみなさい。人々は快楽にのみの補身主義に走り、友愛の精神を忘れています。相互助成など無く、経済と言う名の魔物に大切なものを奪われているではないですか」

「あーうん、まーそーなのかなー」

「しかし、我が朝鮮民主主義人民共和国では違います。人々は相互に支えあい、誰一人として落伍分子が出ないよう、心を砕いています。そして、他の国家では利益という魔物に、売り渡した尊厳、気概が存在します。その尊厳とは主体思想であり、その精神を骨格にした素晴らしき労力英雄達により国家が運営されているのです」

「そうなんですか…」

「それに、こうもいえるでしょう。GDPが十倍の開きがあって、なお対等以上、いや凌駕する我々は、南朝の十倍は強い、と」

「はぁ!?」

「まこと主席様のお言葉には胸が一杯です。我々は主体思想の元に一致団結し、南朝の何千万倍もの力を得ているのです。
金正日同志マンセー!
朝鮮民主主義人民共和国マンセー!!」

「…し、師匠!この人達いくとこまでイッているよ!」

「見ていて楽しいじゃろ?
古来から引き継がれ、半世紀前に我々が忘れたものを
彼らはもっておるのじゃよ」

「それって、五十年ばかり考え方が遅れているって話?」

「なんだと小娘!」

「まぁまぁ、落ち着きなさい。まだまだ世情を知らぬ娘です最初はこのような状態でも、私達と共にいれば主体精神が宿ることでしょう」

「え~と、それってアンタ達みたいになるってこと?
何か嫌だなぁ」
金正日の野望
ユギオⅡ-第2次朝鮮戦争
第1話「今こそ立てり」
第2話「外交状況と現状」
第3話「経済と内政」
第4話「ユニット性能」
SR2020 wiki
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キムさんず

やぁよく来たね。金正日同志に聞きたいって?
金正日同志は全く持って素晴らしい人さ。
どれくらい素晴らしいかって?それは口に出しては言いたくないなぁ
実績を並べろっていうのなら、そりゃ言えるよ。
例えば、何々が良くなったとか。どれどれが向上したとか。
でも、そんなことに何の意味があると言うんだね?
例えば、海を見て、その感動さを「海」という一言では語れないように
空の広大さを、口では形にできないように
その人物の偉大さを、言葉に出しては言えないのさ。
そりゃ彼だって完璧じゃないさ。人間だもの。
でも、大抵かれが行ってきたという悪い部分は彼自身じゃなく
彼の側近達が金正日のためにと思い勝手にやったことなんだよ。
もちろん、彼らを統制できなかったという部分においては、
責任があるだろう、でもね。彼らにそうさせてしまいほど素晴らしいカリスマ性をもっているということでもあるんだ。
誰かに何かを尽くしたい。そんな人望を持っているなんて素晴らしいじゃないか。
太陽は常に煌々と天に存在し、地を照らす。
それこそが、まさに金正日という人間を表すに
不十分ながらも正しい表現といえるだろうね。
全く、彼と一緒にこの時代に生きる幸せを
君ももっと感じるべきだよ。
<まるで中身が無く相手を
ヨイショするテンプレを作ってみるテスト>
というわけで、久しぶりのイラストは
チラも無ければ、美少女でも無い。
英雄度160%の画像になりました。
ええ、もう。
偉大なる将軍様マンセー
でございまするよ!
SR2020翻訳-ついに謎を解明

探しても見つからなかったデータを発見することに成功。
これでようやく、原文のままだった交戦規定や一部説明文
シナリオ解説などを翻訳できました。
最新日本語データは、SR2020wiki日本語化ページからダウンロードできます。
http://www31.atwiki.jp/supremeruler2020/pages/49.html
SR2020 wiki
http://www31.atwiki.jp/supremeruler2020/
GOGOカミュさん!0028
GOGOカミュさん!0027
スプリームルーラー2020日本語版

国家状況の翻訳と人名、そしてシナリオ紹介まで終わりました。
あとは、外交文章などの細かい修正が残っていますが
こでほぼ全て(確認できるデータは)翻訳してあります。
しかも待望のGC版日本語化パッチも出ました。
これで思う存分日本語で楽しめることができるでしよう。




DL購入の方法
http://stanza-citta.com/victoria/index.php?Paradox%A5%B2%A1%BC%A5%E0DL%B9%D8%C6%FE%A4%CE%BC%EA%B0%FA%A4%AD
日本語化の仕方は、こちらでどうぞ
http://www31.atwiki.jp/supremeruler2020/pages/48.html
SR2020 wiki
http://www31.atwiki.jp/supremeruler2020/
端末ダンジョン!第九話
街の保安官事務所。
ここに保安官と、それを取り巻く地元の記者達がいた。
「…救助された二人、サシー君とライアー君は傷ついていた。サシー君の手にはナイフが握られており、ライアー君は、肩と口から血を出していたと」
「そうだ。間違いない」
「つまり、保安官。サシー君は妹の仇を討つために、ライアー君を襲ったと言うのですね」
「そのとおりだ。彼は近くの鉱山から爆薬を盗み、洞窟入り口に設置した。本来ならばライアー君を洞窟の中に誘い出し、自分は逃げるつもりだったのだろう。だが、おり悪く地震が発生し、洞窟の中に叩き入れ様とした瞬間、振り返ったライアー君と接触し、共に生き埋めになってしまったのだ」
「そして、彼はライアー君の舌をナイフで斬りとったと?」
「発見時の状況を見る限り、そうとしか見えない。本人は病院で何も語らないがね」
「今、二人はどこに?」
「ライアー君は、応急処置を受けて事務所で寝ている。もうそろそろ救急車が到着するはずだ。それでセンター病院に行く予定になっている。サシー君は…土砂を一身に受け止めてしまったため、大怪我をしている重傷だ。脊髄をやられていて下半身が動かないらしい。事件の容疑者でもあるためまっさきに緊急車両で高度警察病院に搬送されたよ」
「しかし、サシー君の妹を殺したのは本当にライアー君だったのでしょうか?」
「サシー君の妹が川で死体となって発見された当時、彼は犬を川に捨てたと証言した…雨の中で目撃者もいない。事実はわからないんだよ」
「逮捕しなかったのですか?」
「小さな村で、いざこざを起こしたくなかったのさ。誰もがね。犯人が分かっていれば、そんなことも無かったろうが、こんな曖昧な状態じゃあ逮捕なんてできない」
「ライアー君は、精神をわずらっていたと言う話もありますが」
「それについては、ノーコメントだ。ただ、これだけは言える。ライアー君を育てた祖父はのんだくれたロクデナシだった。だいたい自分を勇者だという奴がまともだと思えるか?ヤツは、酒を飲んでは暴れて、ライアー君を殴っていたという話だ」
「つまり、起訴してもライアー君の精神障害を理由に棄却されるのがオチ…だから裁判をしなかったと、そういうわけですね」
「よし、もう終りだ。皆、帰った。帰った」
保安官が手を叩くと、記者達は事務所の玄関から外へと出て行った。
保安官は軽く息を吐くと、イスに座り真っ黒なコーヒーの入ったカップに手を伸ばす。
「それで、サシーは今どこに?」
「言ったろう、警察病院だ。センターアイランドの警察病院だよ」
保安官がふりむくより先に僕は、帽子受けに置いてあった警棒を、頭に叩きつけた。
固い陶器が砕けような音がして、保安官は席から崩れ落ちる。
頭と耳から血が流れているようだが、保安官の安否なんて、どうでも良い。
僕が気になるのは親友のサシーのことだけだ。
彼は今、官憲の力によって病院に監禁されている。
これを救わないでどうするというんだ。
僕の中で使命感が沸き起こる。
そうだとも、これこそが僕の待ち望んでいた大冒険だ。
囚われれの親友を救い出す。
これ以上の状況があるだろうか。
「サシー、今、僕が助けにいってあげるよ」
保安官の服を奪い、警棒をベルトに挿す。
さあ、行こう。親友を救い出しに。
親友を助けに行くのは当然の事だ。
だって僕はライアー
選ばれし勇者の孫なのだから。
完
サイコちゃん(マー坊)
「サイコ小説で終わったね☆」
じゃばら(ブログ主)
「世界など滅びれば良いさ」
サイコちゃん(マー坊)
「いくら自分の思い通りにならなかったからって、そんなこと言っちゃダメだなぁ」
じゃばら(ブログ主)
「わしは高尚な冒険小説が書きたかったのじゃ!
こんなサイコ小説では無い!」
サイコちゃん(マー坊)
「サイコだけに、サイコーですか!ってね!」
じゃばら(ブログ主)
「………」
サイコちゃん(マー坊)
「………」
じゃばら(ブログ主)
「………」
サイコちゃん(マー坊)
「世界など滅びれば良いさ!」
じゃばら(ブログ主)
「…もういい、こうしよう。無かったことにしよう
次に書く小説はもっと暖かいものにするのじゃ」
サイコちゃん(マー坊)
「ほほ、どんな感じに?」
じゃばら(ブログ主)
「わしゃ、ツンデレが好きじゃから
つんつんなダークエルフと、無意味にデレデレする
恋愛ファンタジーじゃ!」
サイコちゃん(マー坊)
「ツンデレなら、美少女サイコちゃんがいるじゃん!キラーン!」
じゃばら(ブログ主)
「おぬしは、ただ性格が悪いだけじゃ」
サイコちゃん(マー坊)
「…その言葉、宣戦布告と判断す!」
じゃばら(ブログ主)
「そんなわしは無防備歳宣言じゃ」
サイコちゃん(マー坊)
「一方的に爆撃されれ!」
じゃばら(ブログ主)
「ほほほほ」
サイコちゃん(マー坊)
「…ところで」
じゃばら(ブログ主)
「なんじゃ」
サイコちゃん(マー坊)
「これ、端末ダンジョンって名前だけど、洞窟の入り口から先へ進んでないよね?始末ダンジョンの間違いじゃない?」
じゃばら(ブログ主)
「そこは、一番触れてはならん場所なのじゃ!」
ここに保安官と、それを取り巻く地元の記者達がいた。
「…救助された二人、サシー君とライアー君は傷ついていた。サシー君の手にはナイフが握られており、ライアー君は、肩と口から血を出していたと」
「そうだ。間違いない」
「つまり、保安官。サシー君は妹の仇を討つために、ライアー君を襲ったと言うのですね」
「そのとおりだ。彼は近くの鉱山から爆薬を盗み、洞窟入り口に設置した。本来ならばライアー君を洞窟の中に誘い出し、自分は逃げるつもりだったのだろう。だが、おり悪く地震が発生し、洞窟の中に叩き入れ様とした瞬間、振り返ったライアー君と接触し、共に生き埋めになってしまったのだ」
「そして、彼はライアー君の舌をナイフで斬りとったと?」
「発見時の状況を見る限り、そうとしか見えない。本人は病院で何も語らないがね」
「今、二人はどこに?」
「ライアー君は、応急処置を受けて事務所で寝ている。もうそろそろ救急車が到着するはずだ。それでセンター病院に行く予定になっている。サシー君は…土砂を一身に受け止めてしまったため、大怪我をしている重傷だ。脊髄をやられていて下半身が動かないらしい。事件の容疑者でもあるためまっさきに緊急車両で高度警察病院に搬送されたよ」
「しかし、サシー君の妹を殺したのは本当にライアー君だったのでしょうか?」
「サシー君の妹が川で死体となって発見された当時、彼は犬を川に捨てたと証言した…雨の中で目撃者もいない。事実はわからないんだよ」
「逮捕しなかったのですか?」
「小さな村で、いざこざを起こしたくなかったのさ。誰もがね。犯人が分かっていれば、そんなことも無かったろうが、こんな曖昧な状態じゃあ逮捕なんてできない」
「ライアー君は、精神をわずらっていたと言う話もありますが」
「それについては、ノーコメントだ。ただ、これだけは言える。ライアー君を育てた祖父はのんだくれたロクデナシだった。だいたい自分を勇者だという奴がまともだと思えるか?ヤツは、酒を飲んでは暴れて、ライアー君を殴っていたという話だ」
「つまり、起訴してもライアー君の精神障害を理由に棄却されるのがオチ…だから裁判をしなかったと、そういうわけですね」
「よし、もう終りだ。皆、帰った。帰った」
保安官が手を叩くと、記者達は事務所の玄関から外へと出て行った。
保安官は軽く息を吐くと、イスに座り真っ黒なコーヒーの入ったカップに手を伸ばす。
「それで、サシーは今どこに?」
「言ったろう、警察病院だ。センターアイランドの警察病院だよ」
保安官がふりむくより先に僕は、帽子受けに置いてあった警棒を、頭に叩きつけた。
固い陶器が砕けような音がして、保安官は席から崩れ落ちる。
頭と耳から血が流れているようだが、保安官の安否なんて、どうでも良い。
僕が気になるのは親友のサシーのことだけだ。
彼は今、官憲の力によって病院に監禁されている。
これを救わないでどうするというんだ。
僕の中で使命感が沸き起こる。
そうだとも、これこそが僕の待ち望んでいた大冒険だ。
囚われれの親友を救い出す。
これ以上の状況があるだろうか。
「サシー、今、僕が助けにいってあげるよ」
保安官の服を奪い、警棒をベルトに挿す。
さあ、行こう。親友を救い出しに。
親友を助けに行くのは当然の事だ。
だって僕はライアー
選ばれし勇者の孫なのだから。
完

「サイコ小説で終わったね☆」

「世界など滅びれば良いさ」

「いくら自分の思い通りにならなかったからって、そんなこと言っちゃダメだなぁ」

「わしは高尚な冒険小説が書きたかったのじゃ!
こんなサイコ小説では無い!」

「サイコだけに、サイコーですか!ってね!」

「………」

「………」

「………」

「世界など滅びれば良いさ!」

「…もういい、こうしよう。無かったことにしよう
次に書く小説はもっと暖かいものにするのじゃ」

「ほほ、どんな感じに?」

「わしゃ、ツンデレが好きじゃから
つんつんなダークエルフと、無意味にデレデレする
恋愛ファンタジーじゃ!」

「ツンデレなら、美少女サイコちゃんがいるじゃん!キラーン!」

「おぬしは、ただ性格が悪いだけじゃ」

「…その言葉、宣戦布告と判断す!」

「そんなわしは無防備歳宣言じゃ」

「一方的に爆撃されれ!」

「ほほほほ」

「…ところで」

「なんじゃ」

「これ、端末ダンジョンって名前だけど、洞窟の入り口から先へ進んでないよね?始末ダンジョンの間違いじゃない?」

「そこは、一番触れてはならん場所なのじゃ!」
端末ダンジョン!第八話
僕は目をつぶった。
「すまないサシー、君をこんな風にしたのは僕だ。だから責任を取るよ」
「何を今更…お前に何の責任がとれるんだよ。適当なことを言いや…」
ゴリ…
石が削れるような音が鳴り響いた。
それは、僕の口の中から聞こえてきた音だ。
サシーは驚愕の顔をして、僕を見ている。
僕は静かに微笑すると、口をわずかに上げた。
口の中から、金属の味が広がり、そして外に溢れ出す。
血だ。
そう、僕は舌を噛み切ったのだ。
彼の苦しみ、彼の悲しみを解き放つにはそれしかなかった。
僕が死ねば全てが丸く収まる。
彼が抱いた妄想も、僕の死によって消え去るだろう。
「何を、お前は何をしているんだ」
サシーの声がこだまする。
怒りとも悲しみともつかない表情で
僕の顔をいじっている。
「ふざけんなよ。こんなの認められるか
お前は俺が殺すんだよ。なんで勝手に死ぬんだよ」
…そう、これで良い。
これが僕の償い。
君を修羅へと追い立てた
僕の罪を血で清めるんだ。
「ちくしょう、ちくしょう」
サシーの声が遠くなっていく。
眠い。
暗闇が広がり、
堕ちていく感じがする。
ああ、そうか。
これが、
死か。
サイコちゃん(マー坊)
「自決きたぁああああ」
じゃばら(ブログ主)
「………」
カンタベリー司教(大司祭)
「罪を償うために死を選ぶ。それもまた救い…」
じゃばら(ブログ主)
「司教が自殺を肯定してどうする!」
カンタベリー司教(大司祭)
「犬を殺すようなものは、地獄へ落ちるがよいのです!」
じゃばら(ブログ主)
「貴様も犬好きかぁ!」
サイコちゃん(マー坊)
「わっふる♪わっふる♪」
じゃばら(ブログ主)
「…もう、いい、わかった。これで終りじゃ…次で最終回にするぞ」
サイコちゃん(マー坊)
「えー、つまんない。これからが盛り上がるところじゃん」
じゃばら(ブログ主)
「どうやって!」
「すまないサシー、君をこんな風にしたのは僕だ。だから責任を取るよ」
「何を今更…お前に何の責任がとれるんだよ。適当なことを言いや…」
ゴリ…
石が削れるような音が鳴り響いた。
それは、僕の口の中から聞こえてきた音だ。
サシーは驚愕の顔をして、僕を見ている。
僕は静かに微笑すると、口をわずかに上げた。
口の中から、金属の味が広がり、そして外に溢れ出す。
血だ。
そう、僕は舌を噛み切ったのだ。
彼の苦しみ、彼の悲しみを解き放つにはそれしかなかった。
僕が死ねば全てが丸く収まる。
彼が抱いた妄想も、僕の死によって消え去るだろう。
「何を、お前は何をしているんだ」
サシーの声がこだまする。
怒りとも悲しみともつかない表情で
僕の顔をいじっている。
「ふざけんなよ。こんなの認められるか
お前は俺が殺すんだよ。なんで勝手に死ぬんだよ」
…そう、これで良い。
これが僕の償い。
君を修羅へと追い立てた
僕の罪を血で清めるんだ。
「ちくしょう、ちくしょう」
サシーの声が遠くなっていく。
眠い。
暗闇が広がり、
堕ちていく感じがする。
ああ、そうか。
これが、
死か。

「自決きたぁああああ」

「………」

「罪を償うために死を選ぶ。それもまた救い…」

「司教が自殺を肯定してどうする!」

「犬を殺すようなものは、地獄へ落ちるがよいのです!」

「貴様も犬好きかぁ!」

「わっふる♪わっふる♪」

「…もう、いい、わかった。これで終りじゃ…次で最終回にするぞ」

「えー、つまんない。これからが盛り上がるところじゃん」

「どうやって!」
端末ダンジョン!第7話
「サシーよく聞くんだ。確かに僕は、君の犬を
川に捨てた。それは謝るし、悪かったと思う。
でも、その為に親友の僕を殺害するなんて
やりすぎだろう」
僕はさとすように、サシーに語りかけた。
彼は今、怒りに満ち溢れている。
でも、僕の声に耳を傾けてくれるはずだ。
何しろ僕らは親友なんだから。
だが、そんな僕の想いとは裏腹に
サシーは僕の声に耳を傾けようとはしなかった。
逆に顔を赤くそめ、鬼のような形相へと変わっていく。
「ふざけるな。さっきから犬、犬と…リルは、僕の妹だ。
一才になるかならないかの、小さいな妹だ」
ああ、彼は何を言っているのだろう。
リルは犬じゃないか。とても小さな犬で
いつもうるさく泣いていた犬だ。
あの時も、そうだった。
僕が彼の家にいたときも足元で
いつまでも、いつまでも泣いていた。
僕が五月蝿いと怒鳴っても、リルは言うことを聞かない。
突き放しても、いつの間にか足元に来て泣いている。
だから、僕はリルを叩いたんだ。
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も
叩いて、叩いて、叩いて、叩いた。
ひどい音が鳴り、手が痛くなり、
血が出てきても、僕は叩いた。
それでもリルは泣き止まない。
だから僕はリルを蹴り上げ、踏み潰し
袋につめて、外へもっていったんだ。
外では雨が降っていた。激しい雨だ。
それでも、リルを処理するために
僕はためらわず、外へ出た。
橋の上まで来ても、まだ袋の中で蠢くから
近くにあった石で袋の上から思いっきり
叩いてやった。五回、六回、七回。
十回目で袋は内側から赤く染まり、ようやく静かになった。
僕は気分が良くなり、橋の上から
思いっきり川に投げ捨てた。
それはとても気分が良い瞬間だった。
とても爽やかな気持ちになった。
雨はふっていたが、心は晴れ晴れとしたんだ。
ああ、あの時のことは忘れられない。
僕は、僕の平穏な幸せを、守ったんだ。
それなに彼はどうだというのだろう。
僕の平穏を奪ったリルに思いをはせ、
あろうかとか親友の僕に襲い掛かってくる。
考えていることがおかしいじゃないか。
そもそも、僕の平穏を脅かしたリルが悪いんだ。
飼い主として親友の僕に謝るべきなんだ。
むしろ、彼がリルを叩いて躾けるべきだったんだよ。
そうか、きっとこの環境のせいだ。
この真っ暗な閉塞的な空間で
錯乱しているに違いない。
そういえば先ほどから呼吸が苦しくなってきた。
酸素が足りなくなっているに違いない。
それはそうだ。これほど激しく動いているんだ。
空気の消費量だって大きいだろう。
何かの本で読んだことがある。
酸素が少なくなると人間は正常な判断ができなくなるんだ。
なるほど、そういうことか。
つまり、彼はおかしくなっているんだ。
この環境と薄い空気のせいで、
サシーは頭がどうにかしてしまったんだ。
良く見れば、サシーの顔はひきつり、目は充血し、
口から何か泡のようなものをふいている。
これはおかしくなった人の典型的な形相だ。
なるほど、それなら理解できる。
彼は、この異常な環境で、妄想とも言えない虚構に
頭の中が支配されているんだ。
「言っておくがなライアー、俺はお前を一度も友人だと
思ったことなんてない。親友だって、ふざけやがって
お前なんて身寄りが無いただの貧乏人のくせに
俺の母親が優しくしてなきゃ、とっくに野垂れ死に
していた孤児のくせによ」
ああ、やっぱりそうか。間違いない。可哀想なサシー
よりにもよって、大親友の僕を、親友では無いと言い
あまつさえ、妹殺しの犯人だなんて
こんな考えは正気では出てこない。
ごめんね、僕のサシー。
僕が悪かったんだね。
こんな洞窟に一緒に行こうと言ったから、
だから、おかしくなってしまったんだね。
でも大丈夫だよ。僕は君を捨てたりはしないよ。
なんと言っても、僕は大親友なんだから。
サイコちゃん(マー坊)
「サイコサスペンスきたー!!!!」
じゃばら(ブログ主)
「…な、なんじゃこりゃ
何でサイコな話になっとるんじゃ!」
サイコちゃん(マー坊)
「サイコちゃんの師匠なだけにね!」
パラル(師匠)
「ほほほ」
じゃばら(ブログ主)
「上手いこといったつもりか!
これは、冒険ファンタジーぃいいい!」
パラル(師匠)
「すまんのぉ、最近年のせいか、
耳も記憶力も、悪いのですじゃ」
サイコちゃん(マー坊)
「師匠は歳だから仕方ないよね。
ごめんね。本当、ごめんね
師匠はいっぱいがんばったんよ」
じゃばら(ブログ主)
「…なんだこの連携は」
サイコちゃん(マー坊)
「師弟の絆!」
じゃばら(ブログ主)
「…もう良い。頭が痛くなってきた。
次のキャラクターを呼ぶぞ!」
カンタベリー司教(大司祭)
「呼びましたかな?」
じゃばら(ブログ主)
「おお、司祭とな!これは期待できるじゃろう!
きっと混沌とした物語を救ってくれるはずじゃ!」
サイコちゃん(マー坊)
「またじいちゃん?ジジイ率たかくない?」
じゃばら(ブログ主)
「五月蝿い小娘!さぁ司教!行くのじゃ!」
カンタベリー司教(大司祭)
「うむ、お任せ下さい。
この物語を、救いがある内容としましょう」
じゃばら(ブログ主)
「うひゃひゃひゃ!これで物語が立ち直るのじゃ!
ようやく王道ファンタジーに戻るのじゃ!」
サイコちゃん(マー坊)
「…壊れたか(ボソ」
川に捨てた。それは謝るし、悪かったと思う。
でも、その為に親友の僕を殺害するなんて
やりすぎだろう」
僕はさとすように、サシーに語りかけた。
彼は今、怒りに満ち溢れている。
でも、僕の声に耳を傾けてくれるはずだ。
何しろ僕らは親友なんだから。
だが、そんな僕の想いとは裏腹に
サシーは僕の声に耳を傾けようとはしなかった。
逆に顔を赤くそめ、鬼のような形相へと変わっていく。
「ふざけるな。さっきから犬、犬と…リルは、僕の妹だ。
一才になるかならないかの、小さいな妹だ」
ああ、彼は何を言っているのだろう。
リルは犬じゃないか。とても小さな犬で
いつもうるさく泣いていた犬だ。
あの時も、そうだった。
僕が彼の家にいたときも足元で
いつまでも、いつまでも泣いていた。
僕が五月蝿いと怒鳴っても、リルは言うことを聞かない。
突き放しても、いつの間にか足元に来て泣いている。
だから、僕はリルを叩いたんだ。
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も
叩いて、叩いて、叩いて、叩いた。
ひどい音が鳴り、手が痛くなり、
血が出てきても、僕は叩いた。
それでもリルは泣き止まない。
だから僕はリルを蹴り上げ、踏み潰し
袋につめて、外へもっていったんだ。
外では雨が降っていた。激しい雨だ。
それでも、リルを処理するために
僕はためらわず、外へ出た。
橋の上まで来ても、まだ袋の中で蠢くから
近くにあった石で袋の上から思いっきり
叩いてやった。五回、六回、七回。
十回目で袋は内側から赤く染まり、ようやく静かになった。
僕は気分が良くなり、橋の上から
思いっきり川に投げ捨てた。
それはとても気分が良い瞬間だった。
とても爽やかな気持ちになった。
雨はふっていたが、心は晴れ晴れとしたんだ。
ああ、あの時のことは忘れられない。
僕は、僕の平穏な幸せを、守ったんだ。
それなに彼はどうだというのだろう。
僕の平穏を奪ったリルに思いをはせ、
あろうかとか親友の僕に襲い掛かってくる。
考えていることがおかしいじゃないか。
そもそも、僕の平穏を脅かしたリルが悪いんだ。
飼い主として親友の僕に謝るべきなんだ。
むしろ、彼がリルを叩いて躾けるべきだったんだよ。
そうか、きっとこの環境のせいだ。
この真っ暗な閉塞的な空間で
錯乱しているに違いない。
そういえば先ほどから呼吸が苦しくなってきた。
酸素が足りなくなっているに違いない。
それはそうだ。これほど激しく動いているんだ。
空気の消費量だって大きいだろう。
何かの本で読んだことがある。
酸素が少なくなると人間は正常な判断ができなくなるんだ。
なるほど、そういうことか。
つまり、彼はおかしくなっているんだ。
この環境と薄い空気のせいで、
サシーは頭がどうにかしてしまったんだ。
良く見れば、サシーの顔はひきつり、目は充血し、
口から何か泡のようなものをふいている。
これはおかしくなった人の典型的な形相だ。
なるほど、それなら理解できる。
彼は、この異常な環境で、妄想とも言えない虚構に
頭の中が支配されているんだ。
「言っておくがなライアー、俺はお前を一度も友人だと
思ったことなんてない。親友だって、ふざけやがって
お前なんて身寄りが無いただの貧乏人のくせに
俺の母親が優しくしてなきゃ、とっくに野垂れ死に
していた孤児のくせによ」
ああ、やっぱりそうか。間違いない。可哀想なサシー
よりにもよって、大親友の僕を、親友では無いと言い
あまつさえ、妹殺しの犯人だなんて
こんな考えは正気では出てこない。
ごめんね、僕のサシー。
僕が悪かったんだね。
こんな洞窟に一緒に行こうと言ったから、
だから、おかしくなってしまったんだね。
でも大丈夫だよ。僕は君を捨てたりはしないよ。
なんと言っても、僕は大親友なんだから。

「サイコサスペンスきたー!!!!」

「…な、なんじゃこりゃ
何でサイコな話になっとるんじゃ!」

「サイコちゃんの師匠なだけにね!」

「ほほほ」

「上手いこといったつもりか!
これは、冒険ファンタジーぃいいい!」

「すまんのぉ、最近年のせいか、
耳も記憶力も、悪いのですじゃ」

「師匠は歳だから仕方ないよね。
ごめんね。本当、ごめんね
師匠はいっぱいがんばったんよ」

「…なんだこの連携は」

「師弟の絆!」

「…もう良い。頭が痛くなってきた。
次のキャラクターを呼ぶぞ!」

「呼びましたかな?」

「おお、司祭とな!これは期待できるじゃろう!
きっと混沌とした物語を救ってくれるはずじゃ!」

「またじいちゃん?ジジイ率たかくない?」

「五月蝿い小娘!さぁ司教!行くのじゃ!」

「うむ、お任せ下さい。
この物語を、救いがある内容としましょう」

「うひゃひゃひゃ!これで物語が立ち直るのじゃ!
ようやく王道ファンタジーに戻るのじゃ!」

「…壊れたか(ボソ」
SR2020-完全日本語版風

翻訳作業は、もう限りなく完全日本語版状態にまで完成。
超訳Z20100110
ttp://hayasoft.com/hiko/paradox/other/source/up3414.lzh
国家状況、人名、チュートリアルに、シナリオ翻訳終了。
あとは兵器名と、外交文章の校正のみ。
兵器名はさすがに無理なのであきらめる。
ちなみに人名はテキトー
外交文章は実際に動かさないと分からないため、完全に終わったとは言い難いが、
それでも、日本語で、ほぼ理解できる状態にはなっている。
ちなみに勢いで5.6.2版も作ってしまった。
でも現状では使えないのが悲しい。
SR2020VER562用超訳20100111
http://hayasoft.com/hiko/paradox/other/source/up3415.lzh
SR2020 wiki
http://www31.atwiki.jp/supremeruler2020/
端末ダンジョン第六話
激しい激痛が肩を襲う。
サシーは本気だ。本気で僕を殺そうとしている。
何と言うことだ。一体何をしたというのだろうか。
理由も知らずに死にたくは無い。
「一体何なんだよ。教えてくれ、僕が何をしたんだ」
「何をしただと」
震える声が闇にこだまする。
暗闇の中でも、彼の怒気が分かるようだ。
「お前は、お前は、俺のリルを殺したじゃないか」
頭が金槌で叩かれたような衝撃を受けた。
リルとは、彼の飼っていた犬だ。
あまりにも泣き声が五月蝿いので、
ある夜の日に
思わず袋につめて橋の上から川に投げ捨ててしまった。
僕は呆れたような顔をして、サシーを見る。
もちろん、川に犬を捨てた僕も悪い。
だけど、それは躾をしてなかったサシーも悪いじゃないか。
そもそも犬ごときで親友の僕を殺すというのか。
しかし、怒りに身を任せているサシーにまともな会話ができるとは思えない。
「わかった。悪かったよ。でも、たかが犬を川に投げた程度で、殺そうだなんて…」
「たかが犬だって、リルは俺の家族だったんだぞ」
激しい怒りが空気を振るわせる。
僕は、身が縮まった。
確かに世の中には、犬を家族同然にする人達もいる。
僕には全く理解できないが、
彼らにとってみれば、犬を川に捨てられたのは辛いことなんだろう。
だが、そんな理由で殺されてはたまらない。
犬は、しょせん犬なのだ。
僕は、意を決して、サシーを説得することに決めた。
サイコちゃん(マー坊)
「殺害の動機が、犬なの!?」
じゃばら(ブログ主)
「……」
キム弁護士(環境団体HAS代表)
「これ以上は無い素晴らしい理由だろう?
多分、犬好きの九割に人には賛同してくれると思う」
サイコちゃん(マー坊)
「まぁ自然保護のために人間なんか死んでも構わない。なんていう人もいるぐらいだしねー」
じゃばら(ブログ主)
「…何と言うか、小説が、安っぽくなっとらん?」
キム弁護士(環境団体HAS代表)
「なんていう人だ!
犬が殺されたのを安っぽいだなんて信じられない!
ブログ主じゃなかったら、訴えているところだ」
じゃばら(ブログ主)
「いや、犬が大事なのは、わかるが、ほら、あれじゃ…えーと」
サイコちゃん(マー坊)
「つか、いきなり犬が殺された。じゃ、感情移入できなくね?」
じゃばら(ブログ主)
「…それじゃ!理由なのじゃ!
背景が無いから感情移入ができないのじゃよ!」
サイコちゃん(マー坊)
「…痴呆か(ボソ」
じゃばら(ブログ主)
「…なんか言ったか小娘?」
サイコちゃん(マー坊)
「んにゃ別に」
キム弁護士(環境団体HAS代表)
「…むぅ。それは別の人に任せてもらおうかな。僕は裁判があるんで失礼!」
サイコちゃん(マー坊)
「逃げやがった!」
じゃばら(ブログ主)
「まぁ、次の呼ぶかのぉ、カモーン!」
パラル(師匠)
「ほほほ、呼びましたかの」
サイコちゃん(マー坊)
「師匠だ!じっちゃんだ!」
じゃばら(ブログ主)
「む、マー坊の師匠を呼んだか。しかし、大魔法使い!サシーくんと犬との背景を書いてくれるはずじゃな!」
サイコちゃん(マー坊)
「うんうん。なにせじっちゃんはねー
魔王と呼ばれるぐらいだからね!」
じゃばら(ブログ主)
「ちょっと待て」
サシーは本気だ。本気で僕を殺そうとしている。
何と言うことだ。一体何をしたというのだろうか。
理由も知らずに死にたくは無い。
「一体何なんだよ。教えてくれ、僕が何をしたんだ」
「何をしただと」
震える声が闇にこだまする。
暗闇の中でも、彼の怒気が分かるようだ。
「お前は、お前は、俺のリルを殺したじゃないか」
頭が金槌で叩かれたような衝撃を受けた。
リルとは、彼の飼っていた犬だ。
あまりにも泣き声が五月蝿いので、
ある夜の日に
思わず袋につめて橋の上から川に投げ捨ててしまった。
僕は呆れたような顔をして、サシーを見る。
もちろん、川に犬を捨てた僕も悪い。
だけど、それは躾をしてなかったサシーも悪いじゃないか。
そもそも犬ごときで親友の僕を殺すというのか。
しかし、怒りに身を任せているサシーにまともな会話ができるとは思えない。
「わかった。悪かったよ。でも、たかが犬を川に投げた程度で、殺そうだなんて…」
「たかが犬だって、リルは俺の家族だったんだぞ」
激しい怒りが空気を振るわせる。
僕は、身が縮まった。
確かに世の中には、犬を家族同然にする人達もいる。
僕には全く理解できないが、
彼らにとってみれば、犬を川に捨てられたのは辛いことなんだろう。
だが、そんな理由で殺されてはたまらない。
犬は、しょせん犬なのだ。
僕は、意を決して、サシーを説得することに決めた。

「殺害の動機が、犬なの!?」

「……」

「これ以上は無い素晴らしい理由だろう?
多分、犬好きの九割に人には賛同してくれると思う」

「まぁ自然保護のために人間なんか死んでも構わない。なんていう人もいるぐらいだしねー」

「…何と言うか、小説が、安っぽくなっとらん?」

「なんていう人だ!
犬が殺されたのを安っぽいだなんて信じられない!
ブログ主じゃなかったら、訴えているところだ」

「いや、犬が大事なのは、わかるが、ほら、あれじゃ…えーと」

「つか、いきなり犬が殺された。じゃ、感情移入できなくね?」

「…それじゃ!理由なのじゃ!
背景が無いから感情移入ができないのじゃよ!」

「…痴呆か(ボソ」

「…なんか言ったか小娘?」

「んにゃ別に」

「…むぅ。それは別の人に任せてもらおうかな。僕は裁判があるんで失礼!」

「逃げやがった!」

「まぁ、次の呼ぶかのぉ、カモーン!」

「ほほほ、呼びましたかの」

「師匠だ!じっちゃんだ!」

「む、マー坊の師匠を呼んだか。しかし、大魔法使い!サシーくんと犬との背景を書いてくれるはずじゃな!」

「うんうん。なにせじっちゃんはねー
魔王と呼ばれるぐらいだからね!」

「ちょっと待て」
端末ダンジョン!第五話
「お前を許さない」
左肩に激痛が走る。
何が起きたのか、一瞬理解できなかった。
再び左肩に激痛を走った時、
自分の身に何が起きたのかが理解できた。
先ほどのまでの高揚感が嘘のように覚めていく。
「サシー何をするんだ」
あらん限りの声を出して叫んだ僕に、
再びサシーの右手が襲い掛かってくる。
またもや激痛が襲い掛かった。
鋭い痛みが左肩に広がる。
この痛みは尋常では無い。
叩かれたのでは無く、何か尖ったもので
さされに違いない。
目を凝らしてみると、
暗闇の中にあるサシーの右手に尖った
何かが握られていた。
ナイフか、あるいは先端が鋭い石なのか。
僕は身をよじろうとしたが、
土砂に埋った身体が自由に動かせるわけもない。
意を決して、左腕を動かす。
多少は自由に動けるようだ。
さらなる激痛が襲い掛かってくるまえに、
左腕を動かし、サシーの右腕を掴もうとしたが、
そうはさせじと、サシーは右手を激しく動かし
握られまいと抵抗する。
僕はサシーに向かって叫んだ。
「何でこんなことをするんだ」
「何でだって!あの事を忘れたとは言わせないぞ。
俺はこのときを待っていたんだ」
僕は絶句する。いきり立っているサシーには悪いが
まるで見当がつかない。一体何を言っているんだ。
あの事とは、何を指しているんだろうか。
僕は一瞬、気を取られた隙に
サシーは、右腕を大きく振り降ろした。
サイコちゃん(マー坊)
「殺し合いかよ!」
じゃばら(ブログ主)
「…(絶句」
操ちゃん(宇宙海兵隊教導団学徒兵)
「この流れでアクションといえば、これしかないよ!」
サイコちゃん(マー坊)
「前回のアレは、サシーの殺意が沸いてきた場面にしたと」
操ちゃん(宇宙海兵隊教導団学徒兵)
「サシーは、やる気満々なのさ!」
じゃばら(ブログ主)
「ちょ、サシーとライアーは親友…」
サイコちゃん(マー坊)
「原型なんか、はなっからねえぇんだよ!」
じゃばら(ブログ主)
「何と言う外道!」
サイコちゃん(マー坊)
「魔女が外道でなければ、何が外道だというさ?」
じゃばら(ブログ主)
「…聞いたワシが愚かじゃった…こうなれば、次に期待じゃ!次は…」
キム弁護士(環境団体HAS代表)
「やあ!僕に任せてくれれば大丈夫さ。次は、殺害理由を考えれば良いんだろう?」
サイコちゃん(マー坊)
「……」
キム弁護士(環境団体HAS代表)
「今までの流れを読み、そのプロセスから弾き出される内容を考慮すれば、簡単なことだね!まぁ僕が」
ドガ
キム弁護士(環境団体HAS代表)
「な、何で殴るんですか!」
サイコちゃん(マー坊)
「なんか、お前ムカツクから」
キム弁護士(環境団体HAS代表)
「お、覚えてろ!訴えてやる!裁判にかければ、お前なんて…」
サイコちゃん(マー坊)
「裁判だぁ?そんな所に行く前にボッコボコにしてやんよ!」
キム弁護士(環境団体HAS代表)
「ひ、ひぃいい!」
じゃばら(ブログ主)
「そんなにイジメるんじゃないぞ。これから素晴らしい続きを書いてくれる男なのじゃからな!」
サイコちゃん(マー坊)
「こんなヤッパに任せても良くなるとは思えないけどなー」
左肩に激痛が走る。
何が起きたのか、一瞬理解できなかった。
再び左肩に激痛を走った時、
自分の身に何が起きたのかが理解できた。
先ほどのまでの高揚感が嘘のように覚めていく。
「サシー何をするんだ」
あらん限りの声を出して叫んだ僕に、
再びサシーの右手が襲い掛かってくる。
またもや激痛が襲い掛かった。
鋭い痛みが左肩に広がる。
この痛みは尋常では無い。
叩かれたのでは無く、何か尖ったもので
さされに違いない。
目を凝らしてみると、
暗闇の中にあるサシーの右手に尖った
何かが握られていた。
ナイフか、あるいは先端が鋭い石なのか。
僕は身をよじろうとしたが、
土砂に埋った身体が自由に動かせるわけもない。
意を決して、左腕を動かす。
多少は自由に動けるようだ。
さらなる激痛が襲い掛かってくるまえに、
左腕を動かし、サシーの右腕を掴もうとしたが、
そうはさせじと、サシーは右手を激しく動かし
握られまいと抵抗する。
僕はサシーに向かって叫んだ。
「何でこんなことをするんだ」
「何でだって!あの事を忘れたとは言わせないぞ。
俺はこのときを待っていたんだ」
僕は絶句する。いきり立っているサシーには悪いが
まるで見当がつかない。一体何を言っているんだ。
あの事とは、何を指しているんだろうか。
僕は一瞬、気を取られた隙に
サシーは、右腕を大きく振り降ろした。

「殺し合いかよ!」

「…(絶句」

「この流れでアクションといえば、これしかないよ!」

「前回のアレは、サシーの殺意が沸いてきた場面にしたと」

「サシーは、やる気満々なのさ!」

「ちょ、サシーとライアーは親友…」

「原型なんか、はなっからねえぇんだよ!」

「何と言う外道!」

「魔女が外道でなければ、何が外道だというさ?」

「…聞いたワシが愚かじゃった…こうなれば、次に期待じゃ!次は…」

「やあ!僕に任せてくれれば大丈夫さ。次は、殺害理由を考えれば良いんだろう?」

「……」

「今までの流れを読み、そのプロセスから弾き出される内容を考慮すれば、簡単なことだね!まぁ僕が」
ドガ

「な、何で殴るんですか!」

「なんか、お前ムカツクから」

「お、覚えてろ!訴えてやる!裁判にかければ、お前なんて…」

「裁判だぁ?そんな所に行く前にボッコボコにしてやんよ!」

「ひ、ひぃいい!」

「そんなにイジメるんじゃないぞ。これから素晴らしい続きを書いてくれる男なのじゃからな!」

「こんなヤッパに任せても良くなるとは思えないけどなー」
端末ダンジョン!第四話
それは深遠の奥底より放たれた。
幾つもの螺旋が複雑に紡ぎ会い、原型を留めていない。
何をもって、それを解き明かすというのだろうか。
しかし、その根源にあるものは、一つしかない。
それが途中で分岐して、絡み、
ほどけにくくしているだけなのだ。
何かが唸りをあげた。
声では無い、それは深遠から放たれた大きな波動である。
その波動は最初は小さかったが、次第に大きくなり
ついに、解放されていったのだ。
そして、幾つもの、黒い光が波動にあわせて飛び散った。
どれほどの量が飛び出したのだろうか。それは分からない。
そして螺旋もまた、その黒い光と波動に会わせて放たれていく。
深遠の奥底、原初の源には一体何があるのだろうか。
もし、その深遠の奥底を覗くことができ、
それを何かしらの視覚で捉えることができたのならば、
それはこう呼ばれていただろう。
無限に広がる黒い闇、と。
サイコちゃん(マー坊)
「なんのこっちゃ?」
貝殻星人(クトゥルー)
「…グジュル…」
じゃばら(ブログ主)
「…うむ。さて次へいこうか」
サイコちゃん(マー坊)
「まてコラ、説明しろ」
じゃばら(ブログ主)
「マー坊。おぬしはいつ見ても可愛いのぉ」
サイコちゃん(マー坊)
「そんな常識発言で、誤魔化されるか!」
じゃばら(ブログ主)
「ならば言おう!見よ!見事なまでに小説が、変化したでは無いか!」
サイコちゃん(マー坊)
「原型が留まってねぇよ!」
じゃばら(ブログ主)
「原型なぞ、最初から留まっちゃおらん!」
サイコちゃん(マー坊)
「…本人が言うか」
じゃばら(ブログ主)
「よし!次じゃ、次を呼ぶぞ!さあ、くるのじゃ!」
操ちゃん(宇宙海兵隊教導団学徒兵)
「教導大隊学徒兵、ウェスト・バージニア。
これより任務を開始します!
・・・とか言ってみる!」
サイコちゃん(マー坊)
「筋肉バカがきた!」
操ちゃん(宇宙海兵隊教導団学徒兵)
「マリンさん!貴方は失礼だ!」
サイコちゃん(マー坊)
「ごめんね、マリン嘘つけないの。ごめんね」
操ちゃん(宇宙海兵隊教導団学徒兵)
「ぐ…まぁいいや。僕がこの現状を打破してあげるよ!」
じゃばら(ブログ主)
「ほほ!やってくれるか!」
操ちゃん(宇宙海兵隊教導団学徒兵)
「任せてよ!つまり、この小説に足りないのはアクションなんだよね!せっかくの冒険ファンタジーなんだから戦いが無いと!」
じゃばら(ブログ主)
「おお!そうじゃ、全く持ってそのとおりじゃ!第二話で、いきなり主人公を全滅させようとした、どっかのバカとは大違いじゃ!」
サイコちゃん(マー坊)
「うるせぇ、おもち大明神!」
じゃばら(ブログ主)
「び、微妙に嫌なことを言われた!」
操ちゃん(宇宙海兵隊教導団学徒兵)
「まぁまぁ見せてあげるよ!海兵隊仕込の壮絶にイカレたアクションシーンをね!」
サイコちゃん(マー坊)
「イカれるのかよ!」
幾つもの螺旋が複雑に紡ぎ会い、原型を留めていない。
何をもって、それを解き明かすというのだろうか。
しかし、その根源にあるものは、一つしかない。
それが途中で分岐して、絡み、
ほどけにくくしているだけなのだ。
何かが唸りをあげた。
声では無い、それは深遠から放たれた大きな波動である。
その波動は最初は小さかったが、次第に大きくなり
ついに、解放されていったのだ。
そして、幾つもの、黒い光が波動にあわせて飛び散った。
どれほどの量が飛び出したのだろうか。それは分からない。
そして螺旋もまた、その黒い光と波動に会わせて放たれていく。
深遠の奥底、原初の源には一体何があるのだろうか。
もし、その深遠の奥底を覗くことができ、
それを何かしらの視覚で捉えることができたのならば、
それはこう呼ばれていただろう。
無限に広がる黒い闇、と。

「なんのこっちゃ?」

「…グジュル…」

「…うむ。さて次へいこうか」

「まてコラ、説明しろ」

「マー坊。おぬしはいつ見ても可愛いのぉ」

「そんな常識発言で、誤魔化されるか!」

「ならば言おう!見よ!見事なまでに小説が、変化したでは無いか!」

「原型が留まってねぇよ!」

「原型なぞ、最初から留まっちゃおらん!」

「…本人が言うか」

「よし!次じゃ、次を呼ぶぞ!さあ、くるのじゃ!」

「教導大隊学徒兵、ウェスト・バージニア。
これより任務を開始します!
・・・とか言ってみる!」

「筋肉バカがきた!」

「マリンさん!貴方は失礼だ!」

「ごめんね、マリン嘘つけないの。ごめんね」

「ぐ…まぁいいや。僕がこの現状を打破してあげるよ!」

「ほほ!やってくれるか!」

「任せてよ!つまり、この小説に足りないのはアクションなんだよね!せっかくの冒険ファンタジーなんだから戦いが無いと!」

「おお!そうじゃ、全く持ってそのとおりじゃ!第二話で、いきなり主人公を全滅させようとした、どっかのバカとは大違いじゃ!」

「うるせぇ、おもち大明神!」

「び、微妙に嫌なことを言われた!」

「まぁまぁ見せてあげるよ!海兵隊仕込の壮絶にイカレたアクションシーンをね!」

「イカれるのかよ!」
端末ダンジョン!第三話
「くそ…」
体中が痛い。まだ生きているようだ。だが、身動きはほとんど取れない。
土砂に飲み込まれたようだけど、運が良いことに顔の前は、空洞になっているようだ。
空気が吸える。だけど、自分の吐く息がすぐに帰って来て生暖かい。
どうやら大した空間があるわけでは無いらしい。
目を凝らして、正面を見つめる。最初は暗くてよく分からなかったが、
慣れてきたのか、次第に目の前のものが形作られて見えてきた。
目の前には、ラシーがいた。僕は思わず声をかけた。
「サシー大丈夫か」
そういえば、洞窟が崩れる瞬間、サシーが僕に覆いかぶさってきた。
助けてくれたのだ。彼の勇気ある行動に思わず涙が出てくる。そして同時に、彼の身が心配になった。
覆いかぶさったということは、崩れてきた土砂を一身に受けたということなのだ。
「サシー、大丈夫か、大丈夫なら声を出してくれ」
僕は大声を出した。そのつもりだった。
だが、声が出てない。喉を痛めたのか、それとも耳をやられたのか。
「ちくしょう」
涙が止まらない。なんと言う無力だろう。目の前にいる親友の安否さえ確認できないなんて。
僕は、スライムでも無ければゾンビでも無い。
ただ、洞窟崩壊による大量の土砂という、圧倒的な自然現象になすすべも無くやられてしまったのだ。
もう一度、声をかけてみよう。
そう思ったとき、サシーの声が聞こえてきた。
「ライアー…無事だったのか」
サシーの声が聞こえた。
ただ、それだけなのに、これほど嬉しいことだとは思わなかった。
胸が弾み、この絶望的な状況下にも関わらず、喜びで満ち溢れてきた。
「ああ、サシー!サシー良かった。君の声が聞こえてよかった」
闇は視界を遮り、人を孤独に陥らせるが、今は感謝しよう。
溢れる涙と、鼻水で、僕の顔は崩れている。とても明るいところでは、見せられないだろう。
だが、目が慣れていくうちに気がついた。
サシーの顔は存外近くにある。目と鼻の先、とまでは行かないが、それに近いぐらい、ほんの先だ。
僕は慌てて顔を背けようとした。何とか顔が動く。
もう一度、闇に感謝だ。多分、今度は顔を赤くしていると思う。
「ライアー、無事だったんだね」
サシーの声を聞いて、僕は視線をゆっくりと動かす。
彼もまた泣きそうな顔をしていた。
「ライアー、ライアー」
何度も声をかけるサシー。
そのたびに、僕の心は高まるのを感じだ。
彼の吐き出される熱い吐息が、なんだか心地良い。
いや、よく体を見ていると、土砂に圧迫されて気がつかなかったが、サシーとは体が密着している。
覆いかぶされたから当たり前なのだろう。
だけど、彼の体と触れている部分が、暖かく気持ち良い。そう、とても安心するのだ。
彼もそうなのだろうか。
「サシー」
僕は正面を向きなおし、サシーと相対した。彼の顔は潤んでいる。
その時だった、右頬に何かが当たった。驚く僕にサシーは微笑んだ。
「思ったほど、空洞が出来ているようだね」
どうやらサシーの手のようだ。手を動かせるぐらいの空間はあるようだ。
僕も試しに、動かしてみる。どうやら左手が少し動かせる。
サシーが右手を動かしているということは、僕から見て左方向に手を動かせるぐらいの空間があるのだろう。
「ああ、そうだね。左、いやサシーから見て右の方が空いているみたいだ」
僕がそういうと、サシーはゆっくりと、僕の頬を撫でた。
いつもなら、こんなことをされたら照れくさくて怒るだろう。
だけど、彼の手の暖かさは、この暗闇にあって、希望の光に見える。
いや、それだけではない。なぜだろう。
先ほどから胸が高まっている。
「サシー」
「ライアー」
僕たち二人は見つめあう。
もちろん、それだけしか出来ないというのもあるけども、
僕たちは、それ以上の何かを感じていた。
こんな状況は自然じゃない。土砂に埋まってしまって絶望的な状態なのに。
僕はそんな絶望的な気持ちにはなっていない。
サシーと二人でいる空間、この状況がとても幸福な気がしてきた。
誰にも邪魔されず、彼と触れ合い、感じあうこの一時。
それはきっと、僕たちに神様が与えてくれた贈り物なんだ。
いや、そうじゃない。これはきっと運命なんだ。
二人は、ここで、こうして、共にいるのが、定められていたことなんだ。
「ライアー」
サシーは、僕の名前を呼ぶと、頬に添えていた手を放した。
「僕は前から君のことが…」
ああ、サシー、言うのかい。運命の一言を。
その一言を口に出してしまったら、もう後には戻れないのに。
サイコちゃん(マー坊)
「やおいキター!」
じゃばら(ブログ主)
「言いたいことは山ほどある。じゃが、簡潔に聞こう。なぜ、こうなったのじゃ!」
カミュさん(運送会社ペイドロク社長)
「はい?男の子二人が一緒になる小説とは、こういうものだと娘から聞きましたが…」
じゃばら(ブログ主)
「あの小娘!
→
やりやがったなぁああ」
サイコちゃん(マー坊)
「まーええやん。やおいって、良いと思うよ?」
じゃばら(ブログ主)
「黙れ小娘!何ゆえ冒険ファンタジーが、
始まる前から土砂に埋まったあげく、
男同士の恋愛に発展せぬばならぬのだ!」
サイコちゃん(マー坊)
「うーん、ならどんなのが好み?」
じゃばら(ブログ主)
「そうじゃな。バッサバッサと敵を倒し、魔王から皇女様を救い出してランデブーするのが王道じゃな」
サイコちゃん(マー坊)
「そして帝国を乗っ取って、周囲の国々に宣戦布告。次々と小国を攻めろぼし、魔王を超えし大魔王として恐れられんだね!」
じゃばら(ブログ主)
「ちょ、お前、外道にもほどがあるじゃろ…」
サイコちゃん(マー坊)
「んで、次の書き手は?」
じゃばら(ブログ主)
「おお、出でよ我がキャラクター!」
貝殻星人(クトゥルー)
「グジュ…イア、イア…」
サイコちゃん(マー坊)
「………」
じゃばら(ブログ主)
「………」
サイコちゃん(マー坊)
「小説が書けるの?つか人語を理解してんの、こいつ?」
貝殻星人(クトゥルー)
「…クトゥルフ…ルルイエ…ウガフ……ナグル…フタグン…フンヌ、ブンヌ…」
じゃばら(ブログ主)
「大丈夫じゃ!彼ならやれる!彼ならやってくれる!この腐った時代(小説)に変化を与えてくれるに違いないのじゃああ!」
貝殻星人(クトゥルー)
「…テケリ、リ…グジュル…」
サイコちゃん(マー坊)
「…本当かよ(ボソ」
体中が痛い。まだ生きているようだ。だが、身動きはほとんど取れない。
土砂に飲み込まれたようだけど、運が良いことに顔の前は、空洞になっているようだ。
空気が吸える。だけど、自分の吐く息がすぐに帰って来て生暖かい。
どうやら大した空間があるわけでは無いらしい。
目を凝らして、正面を見つめる。最初は暗くてよく分からなかったが、
慣れてきたのか、次第に目の前のものが形作られて見えてきた。
目の前には、ラシーがいた。僕は思わず声をかけた。
「サシー大丈夫か」
そういえば、洞窟が崩れる瞬間、サシーが僕に覆いかぶさってきた。
助けてくれたのだ。彼の勇気ある行動に思わず涙が出てくる。そして同時に、彼の身が心配になった。
覆いかぶさったということは、崩れてきた土砂を一身に受けたということなのだ。
「サシー、大丈夫か、大丈夫なら声を出してくれ」
僕は大声を出した。そのつもりだった。
だが、声が出てない。喉を痛めたのか、それとも耳をやられたのか。
「ちくしょう」
涙が止まらない。なんと言う無力だろう。目の前にいる親友の安否さえ確認できないなんて。
僕は、スライムでも無ければゾンビでも無い。
ただ、洞窟崩壊による大量の土砂という、圧倒的な自然現象になすすべも無くやられてしまったのだ。
もう一度、声をかけてみよう。
そう思ったとき、サシーの声が聞こえてきた。
「ライアー…無事だったのか」
サシーの声が聞こえた。
ただ、それだけなのに、これほど嬉しいことだとは思わなかった。
胸が弾み、この絶望的な状況下にも関わらず、喜びで満ち溢れてきた。
「ああ、サシー!サシー良かった。君の声が聞こえてよかった」
闇は視界を遮り、人を孤独に陥らせるが、今は感謝しよう。
溢れる涙と、鼻水で、僕の顔は崩れている。とても明るいところでは、見せられないだろう。
だが、目が慣れていくうちに気がついた。
サシーの顔は存外近くにある。目と鼻の先、とまでは行かないが、それに近いぐらい、ほんの先だ。
僕は慌てて顔を背けようとした。何とか顔が動く。
もう一度、闇に感謝だ。多分、今度は顔を赤くしていると思う。
「ライアー、無事だったんだね」
サシーの声を聞いて、僕は視線をゆっくりと動かす。
彼もまた泣きそうな顔をしていた。
「ライアー、ライアー」
何度も声をかけるサシー。
そのたびに、僕の心は高まるのを感じだ。
彼の吐き出される熱い吐息が、なんだか心地良い。
いや、よく体を見ていると、土砂に圧迫されて気がつかなかったが、サシーとは体が密着している。
覆いかぶされたから当たり前なのだろう。
だけど、彼の体と触れている部分が、暖かく気持ち良い。そう、とても安心するのだ。
彼もそうなのだろうか。
「サシー」
僕は正面を向きなおし、サシーと相対した。彼の顔は潤んでいる。
その時だった、右頬に何かが当たった。驚く僕にサシーは微笑んだ。
「思ったほど、空洞が出来ているようだね」
どうやらサシーの手のようだ。手を動かせるぐらいの空間はあるようだ。
僕も試しに、動かしてみる。どうやら左手が少し動かせる。
サシーが右手を動かしているということは、僕から見て左方向に手を動かせるぐらいの空間があるのだろう。
「ああ、そうだね。左、いやサシーから見て右の方が空いているみたいだ」
僕がそういうと、サシーはゆっくりと、僕の頬を撫でた。
いつもなら、こんなことをされたら照れくさくて怒るだろう。
だけど、彼の手の暖かさは、この暗闇にあって、希望の光に見える。
いや、それだけではない。なぜだろう。
先ほどから胸が高まっている。
「サシー」
「ライアー」
僕たち二人は見つめあう。
もちろん、それだけしか出来ないというのもあるけども、
僕たちは、それ以上の何かを感じていた。
こんな状況は自然じゃない。土砂に埋まってしまって絶望的な状態なのに。
僕はそんな絶望的な気持ちにはなっていない。
サシーと二人でいる空間、この状況がとても幸福な気がしてきた。
誰にも邪魔されず、彼と触れ合い、感じあうこの一時。
それはきっと、僕たちに神様が与えてくれた贈り物なんだ。
いや、そうじゃない。これはきっと運命なんだ。
二人は、ここで、こうして、共にいるのが、定められていたことなんだ。
「ライアー」
サシーは、僕の名前を呼ぶと、頬に添えていた手を放した。
「僕は前から君のことが…」
ああ、サシー、言うのかい。運命の一言を。
その一言を口に出してしまったら、もう後には戻れないのに。

「やおいキター!」

「言いたいことは山ほどある。じゃが、簡潔に聞こう。なぜ、こうなったのじゃ!」

「はい?男の子二人が一緒になる小説とは、こういうものだと娘から聞きましたが…」

「あの小娘!
→

やりやがったなぁああ」

「まーええやん。やおいって、良いと思うよ?」

「黙れ小娘!何ゆえ冒険ファンタジーが、
始まる前から土砂に埋まったあげく、
男同士の恋愛に発展せぬばならぬのだ!」

「うーん、ならどんなのが好み?」

「そうじゃな。バッサバッサと敵を倒し、魔王から皇女様を救い出してランデブーするのが王道じゃな」

「そして帝国を乗っ取って、周囲の国々に宣戦布告。次々と小国を攻めろぼし、魔王を超えし大魔王として恐れられんだね!」

「ちょ、お前、外道にもほどがあるじゃろ…」

「んで、次の書き手は?」

「おお、出でよ我がキャラクター!」

「グジュ…イア、イア…」

「………」

「………」

「小説が書けるの?つか人語を理解してんの、こいつ?」

「…クトゥルフ…ルルイエ…ウガフ……ナグル…フタグン…フンヌ、ブンヌ…」

「大丈夫じゃ!彼ならやれる!彼ならやってくれる!この腐った時代(小説)に変化を与えてくれるに違いないのじゃああ!」

「…テケリ、リ…グジュル…」

「…本当かよ(ボソ」
端末ダンジョン!第二話
僕はダンジョンに一歩足を踏み入れた。
全身が震える。
これはきっと、武者震いと言うやつだ。
そう思ったが違った。
周辺が震えている。まさか、地震なのか。
パラパラと細かい土くれが落ちてきた。
思わず見上げると、天井が崩れそうになっていた。
これは危険だ。とっさに外に出ようと思った矢先、
後ろから来たサシーとぶつかってしまった。
「おわっ」
お互いその場で倒れて、尻餅をつく。
腰をさすりながら天井を見上げると、もう崩壊寸前だ。
「ライアー!」
腰が抜けて動けない僕に、サシーは覆いかぶさってきた。
天井が崩れ、大音量と共に土砂が一気に落ちてくる。
僕達二人は土砂に飲み込まれ、暗い闇の中に落ちていった…
サイコちゃん(マー坊)
「第一部 完!」
じゃばら(ブログ主)
「本気で終わらせやがった!」
サイコちゃん(マー坊)
「まーええやん。これで、どうせ小説なんて面倒なだけだし」
じゃばら(ブログ主)
「甘い…甘いなぁあああ!」
サイコちゃん(マー坊)
「…ほえ?」
じゃばら(ブログ主)
「続くんじゃ!この状況からも続くんじゃよ!」
サイコちゃん(マー坊)
「土砂に巻き込まれて終わりでしょ?」
じゃばら(ブログ主)
「ふふふ、次の書き手に期待じゃ!
いでよ、我がキャラクター」
カミュさん(ママ)
「はい、何でしょうか?」
サイコちゃん(マー坊)
「おーママちゃんじゃないかー」
じゃばら(ブログ主)
「続きを書くのじゃあああ!」
カミュさん(ママ)
「続き?小説のですか?」
サイコちゃん(マー坊)
「まぁ、そんなことはどうでも良いから、オイラに抱っこされるのだ」
じゃばら(ブログ主)
「そんなこととは何じゃぁ!小説は熱き血潮と情熱で書くものなのじゃあああ」
サイコちゃん(マー坊)
「…こいつウゼぇ」
全身が震える。
これはきっと、武者震いと言うやつだ。
そう思ったが違った。
周辺が震えている。まさか、地震なのか。
パラパラと細かい土くれが落ちてきた。
思わず見上げると、天井が崩れそうになっていた。
これは危険だ。とっさに外に出ようと思った矢先、
後ろから来たサシーとぶつかってしまった。
「おわっ」
お互いその場で倒れて、尻餅をつく。
腰をさすりながら天井を見上げると、もう崩壊寸前だ。
「ライアー!」
腰が抜けて動けない僕に、サシーは覆いかぶさってきた。
天井が崩れ、大音量と共に土砂が一気に落ちてくる。
僕達二人は土砂に飲み込まれ、暗い闇の中に落ちていった…

「第一部 完!」

「本気で終わらせやがった!」

「まーええやん。これで、どうせ小説なんて面倒なだけだし」

「甘い…甘いなぁあああ!」

「…ほえ?」

「続くんじゃ!この状況からも続くんじゃよ!」

「土砂に巻き込まれて終わりでしょ?」

「ふふふ、次の書き手に期待じゃ!
いでよ、我がキャラクター」

「はい、何でしょうか?」

「おーママちゃんじゃないかー」

「続きを書くのじゃあああ!」

「続き?小説のですか?」

「まぁ、そんなことはどうでも良いから、オイラに抱っこされるのだ」

「そんなこととは何じゃぁ!小説は熱き血潮と情熱で書くものなのじゃあああ」

「…こいつウゼぇ」
端末ダンジョン!第一話
やあ!僕の名前はライアー。伝説の勇者の孫さ。
今日は親友のサシーと一緒に、ダンジョン探索をするべく
村の近くにある「不如意の洞窟」に来ているんだ。
村のみんなは、この洞窟には大したものは無いというけれど、
逆に言えば、簡単に入れるっていう意味でもあるんだよね。
冒険をこれから始めようとしている僕にはうってつけの場所さ。
「さぁ中に入ろうぜ」
サシーに足されて、僕は洞窟に足を踏み入れる。
これから素晴らしい冒険の始まりだ!
パパ(ブログ主)
「とうわけで、短期連載が始まるのじゃ!」
サイコちゃん(マー坊)
「いや、それはいいんだけど…やたら短くない?」
パパ(ブログ主)
「ふむ、今回は趣向をこらしてじゃな。リレー風小説にしようと思うのじゃ」
サイコちゃん(マー坊)
「と言うと…誰かに書いてもらうってこと?」
パパ(ブログ主)
「そういうことじゃな。で、次に書くのは
お前じゃ!」
サイコちゃん(マー坊)
「…はぁ?
私に書けってか?」
パパ(ブログ主)
「そそ」
サイコちゃん(マー坊)
「中の人が一緒なのに意味無くね?」
パパ(ブログ主)
「それは言わん約束じゃろう!
まぁ、こう考えてもらえば良いかな。
例えば、じゃ色々なキャラクターの視点で物語を作っていったら
どうなるかという壮大な実験なのじゃ
おぬしの根性で、小説を書いたらどうなるか
そことない興味があるのじゃ」
サイコちゃん(マー坊)
「はぁ、根性っすか…まぁいいけどさ。どんな風に書いてもいいわけ?」
パパ(ブログ主)
「うむ。小説のていを成していればどんな風に書いても良い。長文でも良いし、短文でもOKじゃ」
サイコちゃん(マー坊)
「そ、ならいいや。さっさと書いて終わらせようか
物語を!」
パパ(ブログ主)
「ちょ、待て!」
今日は親友のサシーと一緒に、ダンジョン探索をするべく
村の近くにある「不如意の洞窟」に来ているんだ。
村のみんなは、この洞窟には大したものは無いというけれど、
逆に言えば、簡単に入れるっていう意味でもあるんだよね。
冒険をこれから始めようとしている僕にはうってつけの場所さ。
「さぁ中に入ろうぜ」
サシーに足されて、僕は洞窟に足を踏み入れる。
これから素晴らしい冒険の始まりだ!

「とうわけで、短期連載が始まるのじゃ!」

「いや、それはいいんだけど…やたら短くない?」

「ふむ、今回は趣向をこらしてじゃな。リレー風小説にしようと思うのじゃ」

「と言うと…誰かに書いてもらうってこと?」

「そういうことじゃな。で、次に書くのは
お前じゃ!」

「…はぁ?
私に書けってか?」

「そそ」

「中の人が一緒なのに意味無くね?」

「それは言わん約束じゃろう!
まぁ、こう考えてもらえば良いかな。
例えば、じゃ色々なキャラクターの視点で物語を作っていったら
どうなるかという壮大な実験なのじゃ
おぬしの根性で、小説を書いたらどうなるか
そことない興味があるのじゃ」

「はぁ、根性っすか…まぁいいけどさ。どんな風に書いてもいいわけ?」

「うむ。小説のていを成していればどんな風に書いても良い。長文でも良いし、短文でもOKじゃ」

「そ、ならいいや。さっさと書いて終わらせようか
物語を!」

「ちょ、待て!」
SR2020翻訳 - 大盤振る舞い

年明けの、お年玉!
と、言ってもチュートリアルを翻訳しただけ
http://hayasoft.com/hiko/paradox/other/source/up3406.lzh
これとwikiさえあれば、説明書なんて読まなくてもゲームができる!(ハズ
ちなみにチュートリアルを翻訳しただけなので、特に入れなおす必要はありません
※アクセス規制により某掲示板には書き込めませんでした
あとは国家状況の翻訳と、人名、兵器名だけだが…
まぁ、国家翻訳でもしてみるかな。
そういえば国家状況の翻訳をしている人は終わったのだろうか?
SR2020 wiki
http://www31.atwiki.jp/supremeruler2020/
あけおめ!
あけましておめでとう!
せっかくの年始なので、何かやろうと思ったら
AARを見た方から「小説でも書いたら」とか言われたので
小説でも書こうかと立案中
普通の小説では面白くないので
捻くれた内容にでもしてやろうと思ふ。
せっかくの年始なので、何かやろうと思ったら
AARを見た方から「小説でも書いたら」とか言われたので
小説でも書こうかと立案中
普通の小説では面白くないので
捻くれた内容にでもしてやろうと思ふ。