天下戦国の上 - ゲーム紹介

製作:枕売り or Pillowseller 機種:Windows
種別:戦略SLG ライセンス:無料配布(シェア化予定アリ)
天下戦国の上 公式ウェブサイト
http://pillowseller.web.fc2.com/
日夜ネットを色々と及び回っていると、真偽さだまらぬ様々な情報を得る事ができますが、極稀に玉を見つけることもあります。
その一つが本作品「天下戦国の上」。
最初、この作品はネット上でよくある虚言の一つだと考えていました。
なぜ、そう考えたかは…今からどういうゲームかを紹介しながら一つ一つ説明していきたいと想います。
※なお今回説明するバージョンは、v0.4.3(開発版)となります。
仕様は随時変更されていきますので、説明と違う場合があります。
ゲーム目的
このゲームは戦国時代をモチーフにエリア(区域)分けされた舞台で遊ぶ戦略ゲームです。
明確な目的というのは存在しません。

あえて目的を書くとするならば、各エリアを統括し、資金や兵員を集め、戦国時代を生き残るのが目的となります。なぜなら、本ゲームの最大の特徴は(どの大名家でも)天下統一が可能であることを前提にして作られていない。という点だからです。
そして、このゲームのCOMは、ほぼ歴史どおりの行動を取ります(ゲーム的に表現しずらい史実部分は、イベントの発生と言う形で進みます)すなわち、史実を元にした戦国時代の、一家の主となって遊ぶことができるのです!
自分の家を、どこまで巨大にできるのか。
歴史に逆らい、あるいは歴史を変える為に、戦うのか。
属国として、強者の庇護の下、自家の存続に奔走するのか…
目的は自分で作り出すのです。
天下統一が可能でないバランス、
史実どおりに動くCOM。
自分で目的を見つけて遊ぶSLG
…という言葉に、心を惹かれた方にオススメです。
ゲーム内容

本作品は、ストッパブル(擬似リアルタイム:1ターン制だが、停止命令をしない限り自動的にスキップされていく、単位は1時間~24時間で変更可能)です。

基本的に内政活動は国全体で行うものではなく、領土(プロヴァンス)を直接指定して内政や、徴兵を行います。

<内政>
開墾…石高を上げます。多分、都市開発もかねていると思われ、一日の収入にダイレクトに反映されます。
城郭…敵に攻められたさいの防御力です。
高いほど陥落しにくくなります。
文化…文化の保存や進行を促進し、きらびやかな文化をその地に根付かせます。文化は、外交官や開発ポイントの増減に影響します
<徴兵>
その指定した領土内に部隊を作ります。
部隊を結成するには、労働力と資金が必要になります。また部隊を結成すると、「維持費」がかかるのを忘れていけません。あんまり「戦いは数だよアニキ!」と部隊を作りすぎると、簡単に国が傾きます。
ちなみに、結成した領土によって、部隊の戦闘力が違ったり、あるいは反乱を起こしやすくしたりといった、独自色のあるパロメータは無いようです。

国(大名)全体で行う命令というのは、家臣(の解雇や登用)研究、外交、諜報活動、となっています。
「家臣」では、大きく分けて「家宰任命」(そういう言葉で表現されているわけでは無いが、便宜上使用します)「登用」「解雇」の三種類の設定ができます。

「家宰」では、まず当主の能力が表示され、それを上回る家臣がいた場合、任命することになります。例えば、軍事能力4の当主より、軍事能力の7の家臣を、軍事責任者に任命すれば、その家は軍事力「7」で運営されていきます。
なお、任命できる地位は、一人につき一つなので、龍造寺政家さんのように「面倒だから鍋島直茂に全部まかせるわー」などといったことはできません。
「登用」と「解雇」
最初は最低限の家臣しかいないため、新たに部下が必要な場合は、浪人(大抵何人か路頭に迷っている)ので、彼らを登用することになります。

国の規模により登用できる人数が決まっていますが、よくある戦国ゲームのように武将を雇いすぎると日当が払えなくて家が破産する恐れがあるので注意して雇いましょう(このゲームの場合、武将の給料だけでは無く、兵士部隊の給料も払わなくてはならないため、最小限にしていないと、国が簡単に傾く)
ちなみに武将には「経験値」という概念があり、仕事をすればするほど能力があがっていきます。武将が少なくても経験を重ねて強くしていくことも可能です。お気に入りの武将がいたら、積極的に成長させていくのもいいでしょう。
研究

研究は、その国(大名家)単位で行います。
内政がないので、国(大名家)の最大の事業となるでしょう。
研究には、
緑で表示された政治研究と、
赤で表示された軍事研究の二つがあり、それぞれ
領土の文化度と、当主(あるいは家宰)の施政+交渉から産出された、

政治研究点
軍事規模と、当主(あるいは家宰)の施政+交渉から産出された、

軍事研究点
を用いて行います。
それぞれの研究点は、一日ごとに少しづつたまり、ある一定ポイントまでたまったら、研究コマンドを選んで、研究したいものを選んでクリックするとレベルがあります。
例えば、交易効率をあげたい場合、交易項目を選んで、600まで貯めた政治ポイントを消費すれば良いのです。
<外交>

外交は基本的に、普通の日本製のSLGと代わりがありません。成功率は任命した武将の外交能力の他に、プレイヤー大名家の名声や悪名、友好度などに左右します。
外交を行うには外交官(外交官ポイント)が必要なり、当主(あるいは家宰)の外交力により徐々に増えてきます。ちなみに、交易を重視すると全く外交官が増えず、外交が全く行えなくなってしまうので注意。
<諜報>

諜報は基本的に、普通の日本製のSLGと代わりがありません。成功率は任命した武将の外交能力の他に、プレイヤー大名家の名声や悪名、友好度などに左右します。
その他

その他にも、団結力という数値があります。これは-3から+3までの間で動きます。この団結力が高い場合、家臣たちの不満を抑え、さらに能力を高めることができます。
この団結力は新しく武将を雇ったときや、大義名分無く宣戦布告を行ったときに下がり、団結力が0以下になると、武将の不満がたかまり、出奔したり、あてつけに切腹したりします。


領民疲弊度は、戦争などをして領民がつかれきる状態をさします。疲弊度が上がれば上がるほど、収入などが減り、兵力の回復が遅くなります。
MOD
本ゲームには、自由にシナリオやイベントつくるMOD(ゲーム拡張、改変)機能がついています。データそのものを弄るので、少し面倒ですが、他のゲームでは中々おめにかかれない時代のシナリオを作ることができます。
その気になれば、西洋や、架空世界。地球全ての国家を再現することもできなくはありません(大変ですが)
最初は少し難しそうに思えますが、インターフェイスは見やすく、操作は簡単です。また(ここが大変重要ですが)一々操作にクリックする必要が無く。実に快適に遊ぶことができます。

ちなみに戦闘シーンが無く質素ですので、戦いにこだわりのある方にはオススメできません(ただの数値計算だけになるので)戦闘に手間をかけず、戦略でを遊びたい!という方にはうってつけでしょう。
本ゲームの真偽を疑った理由
さて、ここまで読んで頂いた方なら、今までの説明してピンとこられたかと思います。
ある程度、知識のある方なら
EUと信長の野望を足した(あるいは信長の野望にEUのシステムを組み込んだ)ようなゲーム(厳密にはオリジナルティ溢れていますんで、違うのですが、感覚としてこうなるでしょう)であることは認識されるでしょう。
そんなゲームがあると聞いたところで
誰が信じますか?
普通に考えた場合、上手く融合して100%そのコンセプトを生かせれば奇跡の名作ゲームとなりえますが、そんなことはまずムリであり、ただのガセだと思うか、あるいは素人が「僕の考えた最高SLG!」の殴り書き程度に終ると考えるでしょう。
ところが、作者の枕売り氏は
普通じゃありませんでした。
過去の名作SLGを自分のものにして、
独自色のある新たなSLGに作り上げたのです!
得た知識を全て忘れ、0から構築する。これを知恵という…
かの先人の言葉は、まさに枕売り氏に相応しい言葉でしょう。
また凄まじい更新履歴を見る限り、その情熱量たるや、
闘魂と呼ばれた伝説のプロレスラーを…
人によっては炎のカリスマを…
彷彿さると言っても過言ではありません!
そのような褒められ方をしても、
枕売り氏は喜ばないかもしれませんが。

なお、本作品はまだまだ発展途上です。
仕様が変更される可能性もありますので、本ブログで紹介した内容が違う場合もあります。
作者の枕売り氏によると「完成したとしても、まだまだ改良したりするかもしれません書き込みよろしく!」とのことらしいので、もし、なんらかの要望、あるいは不具合などがあれば、公式サイトに書き込まれるとよろしいでしょう。
あ、忘れましたが顔グラというものは本ゲームには存在しません。
もし、どうしても萌え萌えの女の子達を登場させて遊びたいんだ!という方がおられましたら、名前で妄想するか、作者さんに要望されると良いでしょう。
要望が100%通じるとは限りませんが
天下戦国の上 公式ウェブサイト
http://pillowseller.web.fc2.com/
天下戦国の上 プレイマニュアル (v0.3.5b版)
http://pillowseller.web.fc2.com/playmanual/index.html
スポンサーサイト
源平争乱 - 応援バナー

販売:Si-phon 機種:winXP(sp2以上) 、Vista / 7 (64bit版対応)
種別:戦略SLG 定価:7,600円(本体価格)
源平争乱の応援バナーといものが公式サイトにありましたので、これ幸いと張ってみるテスト。


完全にバナー製作に失敗した俺得状態
なわけなのですが、考えてみれば、応援バナーをサイトや
ブログに付けたりするのは、システムソフトアルファの
萌え萌え大戦略

以来ですね。
歪んでますか?
いいえ、欲望に正直なだけです
発売日が決まったことで、アマゾンでも予約を開始したようです。
si-phonのオンラインショップでは、何故か予約ができないので
発売日に購入したい場合はアマゾンを利用しましょう。
しかし、サイフォンのオンラインショップは
アマゾンよりも安いわけでも無いので
あまり使いでは良くありません。
一応福袋やセット商品など、
サイフォン・オンラインショップでしか手に入らない
限定商品もあるにはありますが…
二つの商品をセットで購入したい場合や
たまたま見つけたら福袋で安く購入できたという以外は
あまり、お得感はありません。
発売日に手に入らない。その上、別に割引率が良いわけでも無い。さらに特典もあるわけで無い。
律儀に新品を購入する
ユーザーほどあまり意味は無い
という仕様はどうにかならないもんでしょうかね…
エロゲーメーカーのイリュージョンのように
連続で購入すると会員レベルがあがり
割引率が高くなったり、特典が手に入る。
という仕様ならば、まだお布施のしようがあるんですが…
正直、会員になるのも、あまり意味ないですしね。。。
(※ただし追加シナリオが手に入る空母戦記は除きますが)
源平争乱 - 源平争乱

http://si-phon.jp/genpei/
東日本大震災でゲームが次から次へと発売延期となっております。
そういった中で(というわけでもありませんが)源平争乱の発売日が
決定したようです。
発売日は、
5月20日です
今から楽しみですね
歴史の影 - 玉音放送
終戦以来、実に66年ぶり
陛下から臣民に直接語られた玉音放送。
日本人としては、陛下のお言葉を頂けるだけで
勇気百倍でございます。
天皇陛下バンジャーイ∩( ・ω・)∩
しかし、原発の状況をかえりみるに
そろそろ、京都にお戻りになられた方がよろしいかと…
空母決戦 - 珊瑚海海戦(攻略編)


「さてさて、南雲くん、2011年4月22日(金)にSi-phon(サイ・フォン)から攻略本が出るそうだ。」
「ゲーム視点から見た空母戦~空母決戦と日本機動部隊~」


「空母決戦の各シナリオなどが詳細に述べられている他にも、太平洋戦争で行われた海戦を、空母決戦や、ボードゲーム日本機動艦隊などと交えて、紹介していくという内容らしい」

「ほほう、戦史好きには、たまりませんな。ですが、これでさらに当ブログの価値が低下するのは否めませんが」

「まぁ空母戦記に関しては、攻略サイトやブログが、あまたある時点で、本AARの意味は得に無いとも断ぜられるがね」

「源平争乱までの、つなぎ、だからですか。自虐記事も結構ですが、空母決戦を真摯につくられている開発者の方々に失礼ではありませんか?」

「これは私の言い方もわるかった、ブログ代表として陳謝しよう。大変、申し訳ない」

「そういえば、気になっていたのですが、当ブログで紹介している攻略法。あれはブログ主がゲームを始めて見つけだ…いわば実体験に得られた知識を元に作成したものだと認識していますが…」

「そうだよ。それがどうしたのかね?今更攻略本と内容が違う。なんて言ったところで、どうということも無いだろう」

「いえ、内容うんぬんでは無く…このブログの主は、確かマリアナ沖海戦以降は遊んでいませんよね?南太平洋海戦の説明が終ったらどうするのですか?」

「…ふむ、正確に言うと『ブログ主が大勝利したシナリオのみ解説している』だ。まぁ、南太平洋海戦まで終了したら、とりあえず一旦終了となる」

「これまたいい加減ですなぁ、大勝利判定が出なくとも最後まで解説すればよいかと考えますが」

「自分が完勝できないシナリオを説明してどうする?そんな中途半端な戦略の説明をしても意味があるまい」

「それは、わからなくもありませんが」

「運も大事とはいえ、このゲームは基本的に勝利…辛勝や、勝利を得るのは難しくないんだよ、だが完全な勝利…大勝利を目指すには、そこにプラスアルファが必要になってくる。例えばそれが空母撃沈だったり基地の壊滅だったり、だ」

「あと、一歩。その記事が重要と?」

「まがりなりにも攻略情報を書く以上は完全な勝利たる大勝利を得られるように書くのが普通ではないかね?」

「…なるほど、しかし」

「うむ?なんだね」

「…やはりAARでやるようなことでは無いような気もしますが」

「最初の一歩で間違えることなんてよくあることさ」

「…なんか頭が痛くなってきました」
珊瑚海海戦:難易度「中級編」

1942年1月日本軍はラバウルを占領、ここを航空基地として、一帯の制圧にのりだした。アメリカ、オーストラリアは、ポートモレスビー軸に防衛を開始。日本軍は、ポートモレスビーを攻略すべくMO作戦を開始、トラック島より出撃する。


「この珊瑚海海戦から、ようやくゲームとして遊べるようになる。というかキャンペーンを除けば、単発シナリオで遊べるのは中級編の3シナリオぐらいだ」

「初級編は、日本軍が圧倒的すぎて物足りないですし、上級編だとアメリカの物量がひどすぎて遊べたものではありませんからね」

「マリアナ沖海戦をシナリオを始めてやったときは泣けたよ。七面鳥撃ちとは良くいったものだ」

「さて、遊べるシナリオ・中級編ですが、ここでの重要点はなんでしょうか?」

「うむ。このシナリオからダミー艦隊が現れる。そこが一番の注意かな?」

「ダミー艦隊ですか?」

「例えば、このシナリオでは、
アメリカ重巡洋艦艦隊、
アメリカ護衛艦隊、
アメリカ機動艦隊
の三つの艦隊が登場する。
今までだと、偵察機が発見するのはもれなく、目標の艦隊であったりするのだが、本シナリオからは、空母が存在しない艦隊が幾つか出てくるので、攻撃のさいの判断に迷いが出ることもしばし、あるだろう」

「このゲームのキモである索敵行動では、まず艦隊を発見した段階では、空母がいるからどうかも何もわかりませんからね。見つけた艦隊に空母がおらず、あらぬ方向から敵機の攻撃を受けた。なんどという事態も起こりえます」

「最初から空母がいることが分かる場合もあると思うのだが、本ゲームでは基本的に段階をおって報告が届く、ひどく面倒なシステムになっているんだよね」

「それは、ゲーム的ロジックというか、ルールなので仕方ありません」

「しかし、なぁ…その点、戦略ゲームであった提督の決断1などは良かったぞ。索敵機が敵を発見した場合、その数と種類が不明の場合もあるし、瞬時にわかることもある。2以降はできなくなったがに敵艦隊がいると思われる方向に航空隊を出撃させる「見極め攻撃」も可能だった…索敵機では見つけられなかった敵艦隊を攻撃部隊で発見したときの興奮ったら、、、ああ、今から提督の決断1のレビューにしないか?」

「他社のゲームの話を
するのはお止め下さい。
提督の決断など、戦略を堪能するゲームでしょうが。基本的にCOMはぬるく作られていますし、空母同士の駆け引きをメインにする本ゲームとは一ミリだって比較できるできません」

「…君もいうね」

「突然ジャンルの違うゲームを比べるなどよろしくありません。二作品とも面白さの方向性が違うのですから比較すること自体馬鹿げております。以後、比べるのは自重してください!」

「…うむ(しょぼーん)」

「それで、このダミー艦隊なのですが、大抵、張り付いた索敵機は、詳細な報告を行う前に撃墜されてしまいます。何か対象方法は無いのでしょうか?」

「無い、ことも無い」

「それは一体?」

「空母や戦艦などの重要な艦隊には、大抵、護衛機がついている。逆に考えれば、護衛機がついている場合は、空母、もしくは戦艦を中心とする主力艦隊だと考えていいだろう」

「なるほど、索敵機が張り付いているのに、一向に護衛機が襲ってこなければ、それは駆逐艦や巡洋艦のダミー艦隊の可能性が高いと」

「艦隊で航空機を迎撃することも可能だが、自分の艦艇の詳細を知られるため、そんな馬鹿なことをすることは、まず、しないからね」

「なるほど、なるほど…」

「珊瑚海海戦についてだが、索敵の重要性を知るには一番のシナリオだともいえる。幸いにも基地や艦隊から索敵機を山ほど出撃させられるので、敵艦隊の捕捉が容易に可能だ。是非、このシナリオで、敵発見時における判断を身につけて欲しいね」


「本シナリオでは、こちらの空母を失わず、敵空母を一隻沈めて二隻を大破させれば、大勝利判定となります。敵に大打撃を与えたらひたすら逃げる。という戦法を取るのが良いでしょう」

「資源の乏しい日本にとって被害を受けるのは何よりも厳しいしね」

「だからこそ、私は空母を…」

「わかったから、それは、もういい」
動画-【ルルシャリ】明日もし君が壊れても(完全版) from ゼロ【スザユフィ】
コードギアス系MADでは一番好きな動画。
架空戦記-コードギアス

今更ながら、コードギアス&コードギアスR2を視聴終えました。
ロボットアニメ、だから見た。というよりも、むしろシミュレーションゲーマ&歴史好きの私には日本が本土決戦に敗れて、アメリカ。。。もとい、ブリタリアに占領された。という話に惹きつかれたからです。
日本本土決戦ものの架空歴史ものは少ないので、この設定だけでご飯三杯はいけます。
もしろん、話の内容も近年まれに見るピカレスク・ドラマというだけあって、楽しく見させてもらいました。
しかし、この手のアニメで「ブリタニア」だの「化外の地」だの
「本土決戦が長引いていれば、EUや中国に日本が分割統治されていた」
だのの台詞を聞くとは思いませんでした。
聞けば、神聖ブリタリア成立の歴史まで作ってあり、雑誌だかのオマケでルルーシュが講座を行っているという話もあります。
何と言う架空戦史好きの俺得な情報なのでしょう。
もっとも今では入手困難なようですので、見るのは難しいところですが、もし可能であれば是非とも見てみたいところです。
かように、よく練られている作品ですが、すっとこどっこいな部分も幾つかあり、主人公ルルーシュの「戦術、戦略が一個の戦闘力で覆されるわけがない!」という次の瞬間にあっさりライバルのスザクさんの乗る一機のナイトメア(ロボ)で戦局を覆されたり、天才的頭脳と戦闘力を持つが寿命がわずかなシンクーさんが別に病死も戦死もせず、最後まで生き残っていたり、妹ナナリーと同じ脱出艇にいたはずの側近のローマイヤーさんが爆発に巻き込まれて死んだのに、すぐ近くにいたナナリーは何事もなかったかのように生き残っていたりと…散々な部分も無くはありません。
まぁ突っ込みを入れるのは野暮ってもんでしょうけれど。
コードギアスR2からは、日本臭さ、日本万歳濃度が下がってしまい、奇跡の藤堂の影が薄くなってしまったのが悲しいですが、架空戦史でロボ好きならば、是非一度は見てもらいたい作品です。
キャラクターもすべからず愛すべき存在ですし。
黒の騎士団副司令の
扇さんを除いてですが。