端末ダンジョン!第三話

「くそ…」
体中が痛い。まだ生きているようだ。だが、身動きはほとんど取れない。
土砂に飲み込まれたようだけど、運が良いことに顔の前は、空洞になっているようだ。
空気が吸える。だけど、自分の吐く息がすぐに帰って来て生暖かい。
どうやら大した空間があるわけでは無いらしい。

目を凝らして、正面を見つめる。最初は暗くてよく分からなかったが、
慣れてきたのか、次第に目の前のものが形作られて見えてきた。
目の前には、ラシーがいた。僕は思わず声をかけた。
「サシー大丈夫か」
そういえば、洞窟が崩れる瞬間、サシーが僕に覆いかぶさってきた。
助けてくれたのだ。彼の勇気ある行動に思わず涙が出てくる。そして同時に、彼の身が心配になった。
覆いかぶさったということは、崩れてきた土砂を一身に受けたということなのだ。

「サシー、大丈夫か、大丈夫なら声を出してくれ」
僕は大声を出した。そのつもりだった。
だが、声が出てない。喉を痛めたのか、それとも耳をやられたのか。
「ちくしょう」
涙が止まらない。なんと言う無力だろう。目の前にいる親友の安否さえ確認できないなんて。
僕は、スライムでも無ければゾンビでも無い。
ただ、洞窟崩壊による大量の土砂という、圧倒的な自然現象になすすべも無くやられてしまったのだ。

もう一度、声をかけてみよう。
そう思ったとき、サシーの声が聞こえてきた。
「ライアー…無事だったのか」

サシーの声が聞こえた。
ただ、それだけなのに、これほど嬉しいことだとは思わなかった。
胸が弾み、この絶望的な状況下にも関わらず、喜びで満ち溢れてきた。
「ああ、サシー!サシー良かった。君の声が聞こえてよかった」
闇は視界を遮り、人を孤独に陥らせるが、今は感謝しよう。
溢れる涙と、鼻水で、僕の顔は崩れている。とても明るいところでは、見せられないだろう。

だが、目が慣れていくうちに気がついた。
サシーの顔は存外近くにある。目と鼻の先、とまでは行かないが、それに近いぐらい、ほんの先だ。
僕は慌てて顔を背けようとした。何とか顔が動く。
もう一度、闇に感謝だ。多分、今度は顔を赤くしていると思う。
「ライアー、無事だったんだね」
サシーの声を聞いて、僕は視線をゆっくりと動かす。
彼もまた泣きそうな顔をしていた。
「ライアー、ライアー」

何度も声をかけるサシー。
そのたびに、僕の心は高まるのを感じだ。
彼の吐き出される熱い吐息が、なんだか心地良い。
いや、よく体を見ていると、土砂に圧迫されて気がつかなかったが、サシーとは体が密着している。
覆いかぶされたから当たり前なのだろう。
だけど、彼の体と触れている部分が、暖かく気持ち良い。そう、とても安心するのだ。
彼もそうなのだろうか。
「サシー」
僕は正面を向きなおし、サシーと相対した。彼の顔は潤んでいる。

その時だった、右頬に何かが当たった。驚く僕にサシーは微笑んだ。
「思ったほど、空洞が出来ているようだね」
どうやらサシーの手のようだ。手を動かせるぐらいの空間はあるようだ。
僕も試しに、動かしてみる。どうやら左手が少し動かせる。
サシーが右手を動かしているということは、僕から見て左方向に手を動かせるぐらいの空間があるのだろう。

「ああ、そうだね。左、いやサシーから見て右の方が空いているみたいだ」
僕がそういうと、サシーはゆっくりと、僕の頬を撫でた。
いつもなら、こんなことをされたら照れくさくて怒るだろう。
だけど、彼の手の暖かさは、この暗闇にあって、希望の光に見える。
いや、それだけではない。なぜだろう。
先ほどから胸が高まっている。

「サシー」
「ライアー」
僕たち二人は見つめあう。
もちろん、それだけしか出来ないというのもあるけども、
僕たちは、それ以上の何かを感じていた。
こんな状況は自然じゃない。土砂に埋まってしまって絶望的な状態なのに。
僕はそんな絶望的な気持ちにはなっていない。

サシーと二人でいる空間、この状況がとても幸福な気がしてきた。
誰にも邪魔されず、彼と触れ合い、感じあうこの一時。
それはきっと、僕たちに神様が与えてくれた贈り物なんだ。
いや、そうじゃない。これはきっと運命なんだ。
二人は、ここで、こうして、共にいるのが、定められていたことなんだ。
「ライアー」
サシーは、僕の名前を呼ぶと、頬に添えていた手を放した。
「僕は前から君のことが…」
ああ、サシー、言うのかい。運命の一言を。
その一言を口に出してしまったら、もう後には戻れないのに。





マリンちゃんサイコちゃん(マー坊)
「やおいキター!」


じゃばらじゃばら(ブログ主)
「言いたいことは山ほどある。じゃが、簡潔に聞こう。なぜ、こうなったのじゃ!」


カミュさんカミュさん(運送会社ペイドロク社長)
「はい?男の子二人が一緒になる小説とは、こういうものだと娘から聞きましたが…」


じゃばらじゃばら(ブログ主)
「あの小娘!
操ちゃん
やりやがったなぁああ」



マリンちゃんサイコちゃん(マー坊)
「まーええやん。やおいって、良いと思うよ?」


じゃばらじゃばら(ブログ主)
「黙れ小娘!何ゆえ冒険ファンタジーが、
始まる前から土砂に埋まったあげく

男同士の恋愛に発展せぬばならぬのだ!


マリンちゃんサイコちゃん(マー坊)
「うーん、ならどんなのが好み?」


じゃばらじゃばら(ブログ主)
「そうじゃな。バッサバッサと敵を倒し、魔王から皇女様を救い出してランデブーするのが王道じゃな」


マリンちゃんサイコちゃん(マー坊)
「そして帝国を乗っ取って、周囲の国々に宣戦布告。次々と小国を攻めろぼし、魔王を超えし大魔王として恐れられんだね!」


じゃばらじゃばら(ブログ主)
「ちょ、お前、外道にもほどがあるじゃろ…」


マリンちゃんサイコちゃん(マー坊)
「んで、次の書き手は?」


じゃばらじゃばら(ブログ主)
おお、出でよ我がキャラクター!」


クトゥルー貝殻星人(クトゥルー)
「グジュ…イア、イア…」


マリンちゃんサイコちゃん(マー坊)
「………」


じゃばらじゃばら(ブログ主)
「………」


マリンちゃんサイコちゃん(マー坊)
「小説が書けるの?つか人語を理解してんの、こいつ?」


クトゥルー貝殻星人(クトゥルー)
「…クトゥルフ…ルルイエ…ウガフ……ナグル…フタグン…フンヌ、ブンヌ…」


じゃばらじゃばら(ブログ主)
大丈夫じゃ!彼ならやれる!彼ならやってくれる!この腐った時代(小説)に変化を与えてくれるに違いないのじゃああ!


クトゥルー貝殻星人(クトゥルー)
「…テケリ、リ…グジュル…」


マリンちゃんサイコちゃん(マー坊)
「…本当かよ(ボソ」



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この記事へのコメント

これぞ不条理! - kapukul - 2010年01月06日 09:14:07

>始まる前から土砂に埋まったあげく、
男同士の恋愛に発展せぬばならぬのだ!」

吹いたww ちょっと笑いが止まりませんでした。

No title - zabara - 2010年01月06日 23:35:17

楽しんでもらえれば幸いです!
やおいって、いいよね!(それは違う

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