天下戦国の上AAR~崩落の鉄鎖~07「同盟締結」
製作:枕売り or Pillowseller 機種:Windows
種別:戦略SLG 価格:1,479円(税・手数料込)試用品アリ
Ver1.20b シナリオ1:天下布武の兆 難易度:武将(普通)
Ver1.20となり、表現にも磨きがかかった本作・天下戦国の上をAAR方式で、ご紹介していきます。本AARで少しでも天下戦国の上の魅力が伝われば幸いです。
浅井長政 浅井家の当主。戦に強かった祖父・浅井亮政によく似ていると武闘派の家臣に人気が高い。得能-人望を持つ。
お市 織田信長の妹。自己中心的で自尊心が高く、周囲の言動は歯牙にかけない反面、狂気的に夫の長政を愛しおり(本人の意向を余所に)献身的に尽くそうとする。
浅井久政 浅井家の大殿。六角に破れ領土を失い、お家存続のためやむ得ず六角家と融和路線を貫いてきた。六角(奥田)家の独立を気に家督を息子に譲る。
遠藤直経 浅井家諜報隊の責任者。それと同時に、浅井長政の傅役的存在でもある。情報の収集や分析に長けており、的確なアドバイスを行う。
1560年10月周辺情報
念願であった六角家からの独立を果たし、その領土を丸ごと摂取した浅井家では、中部・近畿に多大なる影響を及ぼすこととなる。また、長年に渡る朝廷との外交により、美濃の国司となった。だが、その大儀名分をもとに侵攻した美濃で手ひどい反撃をくらい、侵攻は頓挫。さらには、これを好機とみた三好が宣戦布告を行い進撃を開始した。果たして浅井家は、この窮地を脱することができるであろうか?
浅井長政(浅井家当主)
「くそ、なんていうことだ…あれほど悪名が高まってるのに、まさか、三好が攻めてくるとは…」
遠藤直経 (傅役)
「当家の領内を通行する軍勢あり
この程度なわけがございませんから
多分、威力偵察でございましょう」
浅井長政(浅井家当主)
「美濃の軍勢を追い払った後、これを迎撃せよ!二千なら、まだ勝てる!」
三好の軍勢2000追い払ったが
それだけで済むはずが無かった。
青木一矩率いる8000の軍勢が
なだれ込んできたのである。
浅井長政(浅井家当主)
「どうする。どうしたらいい…これ以上はどうにも…」
ぺし
浅井長政(浅井家当主)
「痛っ…って、
お、お市さん?」
お市
「はい、深呼吸」
浅井長政(浅井家当主)
「え?あ、ああ…
スーハー、スーハァアアア」
お市
「はい、私を愛でる」
浅井長政(浅井家当主)
「もふ、もふ…
はぁ、お市は、やわらかい…」
お市
「…落ち着きましたか?
では、冷静になったところで現状を整理して、何をするか考えましょう」
浅井長政(浅井家当主)
「整理…まず、当家は美濃に攻めた。そして返り討ちに合い、消耗戦に入る。さらに三好に攻められた…」
お市
「1.当家は斉藤家と戦争中である
2.さらに三好家とも戦争中である
3.当家は二正面作戦を行えるほどの力は無い
4.斉藤家とは戦えるが、三好家とは無理である。
以上のことを踏まえて、三好家と何らかの方法で戦争をやめなければなりません」
浅井長政(浅井家当主)
「それは分かっているけど…」
お市
「…遠藤、停戦の可能性は?」
遠藤直経 (傅役)
「戦争が始まってから30日以上立たぬば停戦交渉はできません。その30日、本領を死守するのは、まず不可能でしょう」
お市
「…三好家の当主を暗殺すれば侵攻はとまりますか?」
遠藤直経 (傅役)
「当主交代で混乱はするでしょうが、止まるとは思えませぬな」
浅井長政(浅井家当主)
「ぐっ…やっぱり無理か…
すまない、僕が無理な侵攻作戦を始めたせいで…」
浅井久政(浅井家大殿)
「…ふぅ、やれやれ見てられんな
どれ、わしが何とかしてやろうか」
浅井長政(浅井家当主)
「ち、父上!?」
お市
「この状況をひっくりかえす秘策をお持ちなのですか?」
浅井久政(浅井家大殿)
「…ふん、伊達に土下座外交で生き抜いたわけでは無い
力なき者には、力も無き者なりの戦い方があるのだ
…遠藤、朝廷への貢献度は幾つになっている」
浅井長政(浅井家当主)
「朝廷に…和平仲介を!?」
遠藤直経 (傅役)
「若殿を上の官職にすべく、多額の資金を投入しております…貢献度は十分かと」
浅井久政(浅井家大殿)
「と、言うわけだ。
どうだ娘、負け犬の処世術も、まんざらではあるまい?」
お市
「…さすがでございます。
交渉術にたけた義父上でしかなしえない技でございましょう」
浅井長政(浅井家当主)
「父上、申し訳ございません…自分は未熟でした…」
浅井久政(浅井家大殿)
「ふふん。己が弱さ、分かればよし!
行くぞ遠藤!!」
朝廷使者
「皆のもの、主上の命である!
矛を収めるのじゃ!」
浅井久政の朝廷の働きかけにより
三好軍は撤退を開始した。
あらかじめ、息子長政の官職要求のために
多額の寄付金をしたのが、功をそうしたのである。
逆に、窮地に立たされたのは、斉藤家であった。
一旦は、三好軍の加勢により、逆転を狙ったが
防衛線に徹した浅井軍の前に、
侵攻してきた斉藤軍は敗北を重ね
ほぼ、同数となると、今度は兵質の差が
如実に表れてきたのである。
そのため再度攻略を実行した浅井家に
対して挽回することができず、1562年2月8日
美濃全土を失った斉藤家は滅亡した
浅井長政(浅井家当主)
「クビの皮一枚で繋がったなぁ…」
遠藤直経 (傅役)
「安心されているところ…恐縮ですが…
木造家と長野工藤家が宣戦布告をしてまいりました」
浅井長政(浅井家当主)
「ええっ!!!」
三好家と斉藤家との入れ替わりに、宣戦布告をしてきたのが、
伊勢の木造家と属国の長野工藤家である。
もしかした台頭する浅井家に対する
包囲網の一環であったかもしれないが、
あまりにも、タイミングのズレた宣戦布告に
浅井長政もあきれるしかなかった
浅井長政(浅井家当主)
「…こういうのって、連動しなければ意味が無いと思うんだけどなぁ」
だが、それは甘い考えだとすぐに気がつく
まず領土を取りすぎたために、悪名が高まりすぎて
敵の領土を奪うのは危険であった。
さらに、三好家や、斉藤家との戦いで労働力が枯渇しており、
戦力の回復ができないため、少数の兵で戦わざるおえず
その結果、泥沼の戦いに引きずり込まれることになったのである
浅井長政(浅井家当主)
「…敵は弱い。
だけど、すぐに体制を整えてやってくる!」
遠藤直経 (傅役)
「物量攻撃ですな。労働力の枯渇した我が軍には、地味に聞いてきます」
さらに、美濃で暴動が発生し、その鎮圧にも力をそがれる始末である。
真綿で首をしめられるように、徐々に疲弊していく浅井家であったが
何度も、壊走している木造家とて同じであった。
浅井長政(浅井家当主)
「何か良い手はないものか!」
遠藤直経 (傅役)
「ありません。相手が弱すぎるため、大将を殺したところで戦局の打開にはなりませんし、また、先の斡旋で、貢献度が下がり、朝廷による和平仲介もできません」
浅井長政(浅井家当主)
「相手は弱兵なのに!なんてことだ!」
打撃力はあるが、兵力の無い浅井家
兵力はあるが、打撃力の無い木造家
どちらも決定打をかいたまま戦いは200日を過ぎ、
ついに、消耗し尽くした末に停戦交渉に承諾。
何も得るものが無い不毛な戦いが
ようやく終結したのであった。
浅井長政(浅井家当主)
「…つ、疲れた…三好との戦いとは別の意味で…」
お市
「…はい、お水」
浅井長政(浅井家当主)
「…あ、ありがとう」
浅井久政(浅井家大殿)
「やれやれだな。
まぁ領地を失わなかっただけ良いとすべしか」
だが、浅井家の苦難は、これで終りではなかった。
長期に渡る戦いで、住民の疲労度は高まり各地で、一揆が勃発。
一揆勃発中は、戦争時と同じが扱いであり、
さらに戦力回復で、労働力不足による不満も爆発
領民疲労度は減るばかりか逆に増えるという
悪循環に陥ったのである
浅井長政(浅井家当主)
「…うう、一揆の制圧で、右に左に…もう、ぶったおれそうだ」
遠藤直経 (傅役)
「…そうですな。資金もたまってきたことですし、ここは一気に不満度の回復と参りましょうか」
浅井長政(浅井家当主)
「…そ、そんな便利な方法があるのか!」
遠藤直経 (傅役)
「…ええ、まぁ、ただし、かなりの忍者と、莫大な資金が必要になりますが」
浅井長政(浅井家当主)
「…か、か、構わない!
やってくれ!」
遠藤直経 (傅役)
「…やれ、やれ、おちつきなされい
諜報画面、左の「領民篭絡」…を押せば…」
多額の資金と、忍者を使い一気に回復させると、
後はゆるやかな回復をみせはじめた。
少しづつの安定を見た浅井家は
支配地の巨大化にともない収入も大幅な増加。
その資金を用いて、朝廷に献金を行い
正四位上・中務卿の官職を賜ることに成功する。
浅井長政(浅井家当主)
「…朝廷から認められるのは嬉しいけど、朝服は、あまり好きじゃないなぁ」
浅井久政(浅井家大殿)
「正四位上・中務卿か…
うむ、うむ。響きは悪くないぞ」
遠藤直経 (傅役)
「次に狙うは、正三位ですな…大納言辺りを狙ってみますか?」
お市
「…向上心のあるのは良い事だとは思いますが、もう、そろ止めてもよろしいのではないでしょうか?後、上にいるのは、征夷大将軍の足利義輝様だけすし」
浅井久政(浅井家大殿)
「ふむ、そうだな…だがな。正三位以上になるとな、ある行動が取れるようになるのだ」
お市
「…ある行動ですか?」
遠藤直経 (傅役)
「特定の相手を朝敵に指定することができるのです」
浅井長政(浅井家当主)
「朝敵ってことは、つまり…」
浅井久政(浅井家大殿)
「そうだ。自由自在に、大義名分を作り出すことができるのだ!
わしらの手でな!」
遠藤直経 (傅役)
「忍者衆を用いて、悪名を垂れ流す必要も、労力をかけて、成功するかわからぬ名分を偽造する必要もございません。正々堂々と、日本の頂点である朝廷・権威の一員として、好きな相手を望むまま、潰すことができるのです」
浅井長政(浅井家当主)
「…それは…凄い」
お市
「…まさに、最強の謀略
…いえ、権威の暴力…ですね」
浅井久政(浅井家大殿)
「ま、もちろん相応の金を朝廷に献金する必要はあるがな!しかし、圧倒的に有利になることには違いあるまい」
遠藤直経 (傅役)
「関白や、征夷大将軍になどなれば、朝敵に指名する必要すら無くなりますからな。関白が不快に感じたもの、あるいは逆らうもの、それ自体が天にあだなす許しがたい存在というわけで…」
浅井長政(浅井家当主)
「…なんか、くらくらしてきた」
浅井久政(浅井家大殿)
「ははは、案ずるな、この父が
お前を上にまで送り届けてやる!
あーははははは」
お市
「…権力の妄執と、憎しみの謀略渦巻く朝廷
げに恐ろしきは、それを求む人間なり…か」
1564年5月22日
お市
「…あなた。織田の兄上から手紙が届いております」
浅井長政(浅井家当主)
「…これは!
正式な結納の案内!」
浅井久政(浅井家大殿)
「ん?そういえば、お前達、まだ結婚しておらなんだな…」
遠藤直経 (傅役)
「織田信長…危険な男でございますな。私は反対でございます。織田信長という男、信用なりません…」
浅井長政(浅井家当主)
「遠藤は、お市と結婚するなと言うのか!」
遠藤直経 (傅役)
「別にそうは言っておりません。お市さまは、お市さまで愛でればよろし…どうせ、今更、返せとも言ってこないでしょう」
浅井長政(浅井家当主)
「しかし…」
お市
「…私はどちらでも構いませんよ。兄から戻れといわれても、帰る気はございませんから」
浅井長政(浅井家当主)
「…う~ん」
遠藤直経 (傅役)
「姫様も、ああ言われていることですし…」
浅井長政(浅井家当主)
「いや、決めた同盟するよ」
遠藤直経 (傅役)
「殿!」
浅井長政(浅井家当主)
「危険な人物なが、同盟をしない方が、あぶなくないかな?逆に考えたら、味方についたら、心強いってことだろう?」
遠藤直経 (傅役)
「いや、それは…」
浅井久政(浅井家大殿)
「まぁ、そういう考え方もできるな。こちらが、上手く制御してやれば良い。何せ当家は100万石以上の大国…恐れることは無いしな」
遠藤直経 (傅役)
「…しかし」
浅井長政(浅井家当主)
「父上も、そうお考えですか?なら、早速、手続きをいたしましょう」
遠藤直経 (傅役)
「・・・・・・・」
浅井久政(浅井家大殿)
「うむ、では、織田殿を呼んで宴を開こうか!
なに、わしらは大国!今更、気にかける必要もあるまい!」
織田信長(織田家当主)
「織田、信長である」
浅井長政(浅井家当主)
「お初にお目にかかります。
自分は浅井家当主…」
織田信長(織田家当主)
「浅井、長政」
浅井長政(浅井家当主)
「あ、はい
そうです」
織田信長(織田家当主)
「妹は、お前でなければ
ダメだと言う」
浅井長政(浅井家当主)
「あはは…お恥ずかしい限りです」
織田信長(織田家当主)
「お前でなければ…」
浅井長政(浅井家当主)
「あ、あはは…」
織田信長(織田家当主)
「・・・・・・」
浅井長政(浅井家当主)
「・・・・・・」
羽柴秀吉(織田家家臣)
「うひょぉ~、お市様、可愛いなーも!
ぺろぺろしたいぎゃ~」
お市
「…猿、
下がりなさい!」
浅井長政(浅井家当主)
「な、なんだ。
あの猿っこいのは?」
織田信長(織田家当主)
「・・・・・・」
羽柴秀吉(織田家家臣)
「信長さまぁ
お市さま、ぺろぺろしても、いいだきゃ?」
織田信長(織田家当主)
「…死ぬか、猿?」
羽柴秀吉(織田家家臣)
「へぇ!
信長様のためなら、いつでも死ねるだぎゃ!」
織田信長(織田家当主)
「…ふん、
帰るぞ」
羽柴秀吉(織田家家臣)
「お市さまぁ
また、今度、ぺろぺろしに来るだぎゃ!
まっててちょーよ!」
お市
「…くっ
この下郎がっ!」
浅井長政(浅井家当主)
「お、織田家の人って
変わった人が、多いんだね」
お市
「…ふん!」
かくして、美濃を制圧し
内側の騒乱を鎮めることにも成功した浅井
織田家との同盟も結び
果てしない可能性が広がる。
そこにあるのは、破滅か、それとも・・・
天下戦国の上AAR
崩落の鉄鎖~ - チュートリアル01
崩落の鉄鎖~ - チュートリアル02
崩落の鉄鎖~ - チュートリアル03
崩落の鉄鎖~ - 04「諜報謀略」
崩落の鉄鎖~ - 05「独立戦争」
崩落の鉄鎖~ - 06「官職国司」
崩落の鉄鎖~ - 07「同盟締結」
ワンポイント・レッスン
その① 勝てない敵に勝つ方法
天下戦国の上 公式ウェブサイト
http://pillowseller.web.fc2.com/
天下戦国の上 Vectorダウンロードページ
http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/game/se492255.html
天下戦国の上 プレイマニュアル (v1.00版)
http://pillowseller.web.fc2.com/playmanual/index.html
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この記事へのコメント
ありがとうございます><
色々なシステムを解説するには
起伏があった方が良いのですが、
狙ってやっているというよりも
私の戦略がへぼなので
こういう事態に陥っているです。。。
色々なシステムを解説するには
起伏があった方が良いのですが、
狙ってやっているというよりも
私の戦略がへぼなので
こういう事態に陥っているです。。。
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No title - - 2011年11月20日 15:58:18