ゲーム紹介:采配のゆくえ


製作:KOEI 機種:Nintendo DS
種別アドベンチャー 価格:5,040円(税込)

采配のゆくえ、はKOEIから発売された「アドベンチャー」ゲームである。
内容は「戦略パート」と、「合戦パート」に別れており、さらに各武将を説得して自軍として動いてもらうことから、てっきり「アートディンクの関が原」ライクなゲームと勘違いしていた人も少なからずいた。

実際、私がそうだった

だが、このゲームは純然たるアドベンチャーゲームであり

戦略的要素は一切無い

(合戦パートは「規定ターン内で、コマを動かし相手を追い詰める」詰め将棋ライクな、ミニゲームであり、本格的な戦闘というものも存在しない)

本作品の肝は、「説得」である。
所持している情報や道具から、正しいものを選択し、相手につきつけることで、納得させ、自分に従うようにする…というものである。
まぁ、内容を、身も蓋も無い言い方をすれば、「KOEI版逆転裁判」といったところか。

この「説得」が成功すれば、史実では傍観を決めていた武将や、言う事を聞かなかった武将達が石田三成の指示に従うようになるので、歴史を自分の手で変えたという、ちょっとしたカタルシスを感じることができるのは、すばらしい。

本作品は章ごとに構成されており、その章の始めに、まず関が原前夜の話が組み込まれている。ここで、様々な情報を得て、関が原現在へと戻り、「関が原前夜の情報」あるいは「関が原の今現在の状況」をおりまぜながら、説得を開始する。

ここでのやりとりは、さすがに歴史モノに精通したKOEIだけあり、史実的な出来事を踏まえた、武将の心理描写を上手く表現しており、こいう展開になるのか。と、うなること、間違いなし。である。


以上のことから、本作品は「石田三成」となり、いかに西軍を勝たせるか?どうやれば西軍は勝てたのか?というIFストーリーを体験することが中心となるため、そこに面白さを見出せるかどうかが鍵となるだろう。

全般的には高評価ではあるが…なぜか、後半西軍の主力となる長宗我部盛親が、汎用雑魚武将グラフィックだったり、ごく一部の話が、アレだったり、納得できぬことも多少あるにせよ、おおむね、歴史ファンならば、満足する出来であるとは思う。


最後以外は



以下ネタバレ注意!
重大なネタバレになりますので、本作品を購入して楽しみたい方は
見ない方が良いでしょう。










さて、本作品のストーリーは全般的に悪く無いのですが、最後の最後で、とんでもないアクロバティックな展開を見せてくれます。

なんと、ラスボスは淀君

東軍に勝利した石田三成は、西軍の将・徳川家康から、淀君より逆賊石田三成を討て!と言われたと述懐します。
そう、関が原の戦いとは、豊臣家を弱体化させ、滅ぼそうという淀君の策略だったのです!

幼き頃、父を織田家に殺され、母は秀吉により自害させられた淀君は、豊臣秀吉を激しく憎んでおり、その天下を破滅させようと目論んでいたというのです。

それを、知った石田三成は、最後の「説得」を開始します。
淀君の中には、憎しみだけではなく、豊臣秀吉から受けた寵愛、息子秀頼への想いがあるはず。その心を正し、憎しみを捨て、淀君に、新たなる人生を生き抜いて欲しい。との希望を込めながら…

ハテ?ここまで聞きば、別段悪い内容には思えませんよね。
実際、最後の最後、ここまでの流れははすばらしいものがあります

が、次の瞬間がよろしくない

淀君が泣き崩れる姿を背に、大阪城を後にする石田三成。
感動するプレイヤーに、石田三成のその後が表示されるのですが…

全てを捨てて、

恋仲の侍女と一緒に世捨て人に。


もう、全部台無し

当然、石田三成無き後、淀君だけでは求心力が無く、豊臣の力は下降。史実どおり徳川家康は大阪城を攻め、豊臣家は滅亡という流れに…

豊臣秀吉への忠誠心はどうした?

何故、あそこまで説得した淀君を捨てる?
そこは「今までの諍いは忘れ、共に、豊臣家のためにがんばりましょう」と淀君の手をとるのが普通ではないのか?
母上、私がおります」と泣き崩れる淀君を必死に支えようとする幼い秀頼を見ても、何とも想わなかったのか?

いや、はや、それよりも、関が原で共に戦って死んでいった仲間達のことを思えば、たやすく豊臣家を捨てることなどできはしないはず

親友・大谷吉継、忠臣・島左近。

全くの無駄死に。


西軍の将兵の死?だから何?
いや、俺には関係無いから
もう、何もかも面倒になったから
俺、愛に生きるぜ!


と言わんばかりの豪快なエンディング。

一瞬何が起きたか、理解するのに数秒を要したのは
多分、私が歳をとって、脳がアレしたからに違いありません

終りよければ全てよし。
それを全くの逆パターンでいった本作品。

愛こそ全て」という現代の価値観を土壇場でもちこんだことにより、名作だったはずが、迷作へと一転して脱落した悲憤のソフトだといえるでしょう…

いや、ちょっと、KOEIさん

本当、カンベンして下さい。



パパ画像1「このゲームは、戦略ゲームとして購入したが、ただのアドベンチャーであった…だが、かなり楽しめたのじゃよ!」


さいこ画像「最後以外はね」


パパ画像1「説得というのが、一つのアクセントになっておる。上にも書いておるが、この説得が成功したときの快感は格別じゃ」


さいこ画像「意味無かったけどね」


パパ画像1「石田三成が、徳川家康を徐々においつめ、最後に一気に歴史を覆す様は最高じゃな!」


さいこ画像「結局、覆らないわけだけどね」


パパ画像1「・・・・・・」


さいこ画像「・・・・・・」


パパ画像1「…泣くぞ?」


さいこ画像泣け!




スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

zabara

Author:zabara
ガンダム・オンラインで
第029(お肉)部隊を率いる
Zabara(じゃばら)のブログ。
ブログのコンセプトは
企業の手先



ブログ特集
ゲーム改造M0D紹介
ゲーム日記AAR紹介
雷神7AAR&改造コーナー


過去に製作したMOD等は
ここぱのUPローダ
で、ダウンロードして下さい

ゲーム通販

最新記事
カテゴリ
ブログ告知 (18)
ゲーム日記AAR紹介 (2)
案内:DL購入方法 (9)
紹介:一般作 (2)
紹介:ゲーム (19)
紹介:SLG (19)
紹介:ゾンビ (10)
紹介:映画 (6)
紹介:書籍 (4)
紹介:サイト (3)
紹介:RPG (5)
紹介:注目 (2)
紹介:ブラウザゲーム (4)
雑記:歴史の影 (5)
雑記:動画 (3)
雑記:色々な考察 (2)
雑記:怪傑じゃばら伝 (2)
雑記:政治 (1)
雑記:アニメ (5)
雑記:ゲーム (21)
雑記:その他 (22)
ゲーム:ギレンの野望 (20)
ゲーム:信長の野望 (13)
ゲーム:源平争乱 (18)
ゲーム:戦ノ国 (30)
ゲーム:空母決戦 (7)
ゲーム:EUローマ (13)
ゲーム: SPORE (6)
ゲーム:M&B (21)
ゲーム:MOOを遊ぼう! (6)
ゲーム:7 Days to Die (4)
ゲーム:天下戦国の上 (22)
MMO:ガンダム (25)
ガンダム:雑談 (2)
ガンダム:動画 (1)
ガンダム:MA紹介 (2)
ガンダム:マイナー機 (2)
特集:Empyrion (4)
特集:雷神7とは? (1)
特集:雷神7情報 (5)
特集:雷神AAR (18)
特集:雷神MOD (17)
特集:雷神7改造方法 (6)
特集:雷神7銀英伝MOD (16)
特集:雷神7ガンダムMOD (17)
日記 (38)
自主作:GOGOカミュさん (55)
自主作:エロット (7)
自主作:つねならぬ話 (7)
自作:ぼく☆さつ (11)
自主作:イラスト (18)
自主作:二次創作 (4)
自主作:小説 (10)
作業:AAR (6)
作業:MOD (14)
作業:翻訳 (31)
未分類 (0)
ゲーム:スカイリム (5)
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
FC2カウンター
検索フォーム

RSSリンクの表示
リンク
おすすめ一覧
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
FC2ブックマーク